あらすじ
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アントニオ・タブッキの紹介で世界的に注目を浴びるポルトガル最大の詩人ペソア。そのペソアが1925年に書いたリスボン観光案内の原稿が発見された。その内容は詳細をきわめている。当時と現在の写真を入れて編集した魅力的な案内書。
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Posted by ブクログ
高校の図書室にひっそりと置かれていた本。この本を読んで、ポルトガルに興味を持ち、大学生になってから早速リスボンへ行った。かなり昔に書かれた本にも関わらず、複雑な地形、街並み、建物、市電の車窓は、ペソアの記載通りで驚いた。100年も前に書かれた本だが、いつの時代でも絶えることのないリスボンの魅力を、深みのある文章で紹介しているガイドブック。読み進めていくと、ペソアと共にリスボンの街角へ吸い込まれて行く気分になる。また、100年前のガイドブックでも楽しく旅行できる街って、めったに無い。リスボンという街の底力もさることながら、100年間愛されるガイドブックを仕上げた著者のスゴさにも気づかされる。