あらすじ
アヒルに訪れた 人生を哲学するような難問!
次々と登場する まるで人間社会さながらのキャラクター達と一緒に
楽しく そして一生懸命に でも時には ちょっと切なくもなりながら
こたえを見つけていく物語
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
献本でいただいた1冊となります。
何とも可愛らしい“アヒル”の表紙が印象的で。
物語の主人公は、そのアヒルとなります。
根底に流れるのは“自分が何者なのか”との命題。
ビーバーから始まり、コウモリ、ツル、フラミンゴ、狼、
カモ、トカゲ、モグラ、そしてまた、狼。
などなど、様々な動物と触れ合いながら、自分を探す物語。
どこかロードムービー的な雰囲気は、個人的には好みです。
主人公がアヒルで、登場人物たちも動物と、
なんとも寓話的な内容ですが、サラッと読めました。
ただ、後書きには子供でも大人でも楽しめるとありますが、
一人で読ませるにはちょっとフワっとし過ぎているかな、と。
大学生くらいで、児童文学の素養があればあるいは、ですが、
ある程度の人生経験を積まないと、自己に投影するのは難しそうです。
ん、子どもには御伽話として、寝しなに読み聞かせるのがいいかもですね。
ある程度は噛み砕きつつ、表現も転化させながら。
“自分が何者でもないと気づかなかったら、翼のことは思いださなかっただろう”
“幸せ”とはなんだろうと、自分らしさってなんだろうと、
そんな事をふんわりと考えさせられる、そんな一冊です。