あらすじ
スポーツで、仕事で、勉強で、あなたがいままで負けていたのは脳の使い方が悪かったからだ。人間の脳の仕組みを知り〈勝負脳〉を鍛えて人生を変えよう。脳外科の第一人者が贈る処方箋!
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Posted by ブクログ
小平智が2015年の日本オープンに優勝したときに話題になった、勝負に強い脳の作り方指南本。
記憶(知識を脳に取り込む)力、理解(知識を脳内で再構成する)力、表現(理解したことを発信する)力、発想(先人の知見を越えた独創的な新たな知見や解決策を作る)力の四つの力が組み合わさり、本当の「頭の良さ」ができる。受験勉強で得られるのはこのうち記憶力と理解力の一部のみ。でもこれらがないと表現力、発想力の強化に繋がらない。
日ごろから危険を避ける行動を心掛ける。ピンチに緊張しない集中力を養う。日々素早い決断と実行をする訓練をする。正しい目線と姿勢を意識し、疲れにくく次の行動に対処しやすくする。ゴルフや他のスポーツ競技に役立つTips満載。
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・何度でも繰り返し会得できるまで実行する
野球においてそのボールをどう打ったかという情報は「海馬回」を使って記憶される。しかし、海馬回の記憶は短期記憶であり、脳を守るため、いったん忘れる仕組みになっている。短期記憶をイメージ記憶として、再構成することが必要で、そのためにはいろんな経験を積むことが重要となる。
・サイコサイベネティックス理論
目的実現理論。目的を達成するにはどうしたらよいかを明快に説いたもの。1960年代にマックスウェル・マルツというアメリカの形成外科医が提唱したもの。人間が成功するか否かは現象の受け止め方次第であり、成功するイメージを持っていれば、必ずそこに辿り着くことができるというもの。
人間の脳は非常に柔らかく機能するようにできており、あらゆる局面や状況変化に変幻自在の対応する性格をもっている。そんな人間がつくり出しているこの社会は、常に進歩する方向にあるので、現状維持では努力を怠っていなくても結果として後退する。常に前向きに変化に対応する努力をしなければならない。
人間が行動を起こして目的を達成するためには、以下の三つの作業が必要。
1.目的と目標を明確にする。
2.目標達成の具体的な方法を明らかにして実行する。
3.目的を達成するまで、その実行を中止しない
「頑張ります」だけではダメである。常に目的と目標、具体的な方法、継続実施を心がけることを意識する。
・緊張しすぎた時の対処法
1.副交感神経の機能を高める
呼吸方。息をできるだけ長く吐き出しながら、腹筋を締める。
2.伸筋と屈筋の協調を意識する。
ゆっくりとした動作も大切
3.笑顔を鍛える
笑顔のまま緊張することは難しい
4.結果を意識しない
結果(目標)ではなく、目標を達成するための目的(行動)に集中する
・心がけたい行動パターン
1.性格を明るくして常に前向きの思考をする。
2.常にやる気をもって行動する。
3.何事も気持ちを込めて行う(単に行動するだけでは駄目)。
4.何に対しても勉強し、楽しむ気持ちを持つ。
5.感動と悔しさは生きているからこその宝物と考え、大切にする。
6.集中力を高める
7.決断と実行を早くする
強い勝負脳をつくるための道は、心の機能を高めることに行く着く
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<目次>
序章 脳を知れば勝てる
第1章 脳はこんな働きをしている
第2章 これが勝負脳だ
第3章 「心・技・体」を科学する
<内容>
著者は脳神経医。2006年刊なので脳科学も、スポーツ医学もネタ的には古いだろう。ただ、「サイコサバネティックス理論」や「最初から100%で行く」「相手の攻撃が最大のチャンス」「相手の長所を砕け」「相手の立場になって勝ち方のイメージを作る」などは使えるだろう。
Posted by ブクログ
【日常の目的・目標を達成するために、脳の仕組みと具体的な施策が解説された一冊】
・勝負脳とは著者の造語で、「勝負に勝つための戦略を練る知能」としています。それは普段の生活、仕事、勉強などやりとげなくてはならないことに立ち向かう上で必要な脳力としています。
・勝負脳の構成、勝負脳を育てるための具体的な施策が記載されています。
・全体的に、具体的なところが良いです。一方で、具体的な方法はわかるのですが、それが実行できるかというと記述内容は簡単ですがなかなか難しい事も多いなと思いました。それに対する、試作までは記載されていない印象です。ただし、そんな難しい事でも日々、心がけておくことこそが大切だと思いますので、紙に書いたりして張り出しておくのも良いかもしれませんね。
・以下が、私が刺さったポイントまとめです。
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・脳の能力は4つの構成で高める必要がある。
1.記憶する能力(知識を脳に取り込む能力)
2.イメージ記憶をつくる能力(知識を脳内で再構成する能力)
3.表現知能(表現する多重知能の能力)
4.独創性や想像力を生み出す能力(独創的創造能力)
・「2.知識を脳内で再構築する能力」を高める具体的な方法
1.人の話はできるだけ興味を持って、感動して聞くようにする。
2.覚える内容にも興味を持ち、好きになるようにする。
3.長時間の学習は出来るだけ避け、時間を限定して集中して覚える。
4.覚える内容を、自分の得意なものと関連付ける。
5.声に出して覚える。
6.覚える内容について、自分に独自に考え、勉強する。
7.覚えたものは、その日のうちに一度、目を閉じて声に出してみる。
・勝つためには「心技体」を鍛える。
1.心は食事でコントロール。
∟肉食にすることで「個人戦に強くなる」
∟草食にすることで「チーム戦に強くなる」
2.技(運動神経を高める)は7つの行動でコントロール
1.性格を明るくして常に前向きの思考をする
2.常にやる気を持て行動する
3.何事も気持ちを込めて行う(運動時以外も)
4.何に対しても勉強し、楽しむ気持ちを持つ
5.感動と悔しさは生きているからこその宝物と考え、大切にする
6.集中力を高める
7.決断と実行を早くする