あらすじ
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【本の説明】
フリーランスとして新たな活動をスタートさせた、渡邊渚のフォトエッセイが刊行決定。
本書のために書き下ろされた長編エッセイと、新境地を感じさせる充実のフォトパートで構成される一冊です。
【渡邊渚コメント】
このフォトエッセイは、渡邊渚を知っている人はもちろん、生きづらさを感じている人や病と闘っている人、それを支える周囲の人、同世代の将来に悩む女性など、様々な人たちに届いて欲しいと思って制作しています。
この本のために書き下ろしたエッセイと、新しい自分を表現した写真たち。27歳の今を全て出し切るつもりで、ただいま絶賛執筆中です。
みなさんの心に私の言葉たちが届くように思いと願いを込めているので、手に取っていただけたら嬉しいです。
(2024年11月28日 記)
感情タグBEST3
匿名
強さに胸をうたれます
朝の番組でよくお見かけしていました。
その時は可愛らしいアイドルのような女性だと思っていました。
ある時、画面越しにこちらを見つめる目が潤んでいるようで、違和感を感じた日があり、何となくそのことが気になっていました。
この作品を読んで、パズルのピースがつながりました。
聡明で強く、いつも周りの人を思いやる、そのまっすぐな生き方を、これから応援し、見守りたいです。
心が殺された日の記述は読んでいて辛いですが、丁寧につづられていて共感できます。
声をあげてくださったことで救われる人が必ずいます。
書いてくれて、ありがとうございますと伝えたいです。
Posted by ブクログ
きちっと読んで欲しいので、
かなりぼかした書き方で書きます。
この本ですが、
著者の体験を秘密にしておきたい部分以外を、
克明に書いた本ということ。
そして、本人が体験したPTSDの、
病気としての経過は克明に書かれていること。
この事はPTSDに苦しまれている方にとっては、
良い場合も有るし、悪く影響する場合も、
というのが私の感想。
トラウマに苦しむ人間の視点では、
あくまでも著者の場合はという考え方で読むべき。
著者本人が「心の弱い方には読むのを避けた方が良い
箇所がある」と語っていたのはその通りと考えます。
なにせ、著者本人のこの病気にかかる前に記していたという、
「遺書」も掲載されていました。
著者の方の「メンタルの内面的な芯の強さ」という物は、
著者のInstagramの更新のたびに報道される、
ネットニュースの記事から読み取っていました。
1回しかも1時間で読んだことを、
読後文として投稿することは良いのかわかりませんが。
かなりぼかしていることも良いのか考えた上ですが、
私の読後感とさせていただきます。
ただし、この本を読んで、
著者を批判したり誹謗中傷することは、
厳に慎んで下さい。
これだけは厳に求めます。
著者も書いていますが、
PTSDという物に完治はないのです。
グラビアやっている、
掲載されている写真は笑顔だからって、
それは、ここまで治療が進められたからの結果。
あくまでも完治ではないのです。
それだけは記しておきます。
どうしてもトラウマに囚われ苦しむ1人の人間として。
Posted by ブクログ
素晴らしい本でした。病気を患った人や世の中に生きづらさを感じている人など、多くの人に読んでほしいです。
昨年公開の映画「夜明けのすべて」も病気から回復する話で、小説が原作ではありますが、回復する過程で周りの人の支えが大切であることなど、重なる部分があるなと思いました。
彼女には今後も頑張っていって欲しいです。
匿名
一人の「渡邊渚」の人生から学ぶ
人生観、哲学、人の心理などについて考えさせられた。
病気や入院を通してそこから変わっていく身体や心理的な変化も細かく描かれており、とてもリアルで飾られておらず良かった。
最初から最後まで飽きずに一気に読み終えるくらい良書です。
Posted by ブクログ
読み進めるページが止まらずこんなに苦しい気持ちになったエッセイはこれが初めて。黙読しながら心の中で聴こえてくる声が、ずっと泣いてるのを堪えながら語りかけてきてるようだった。
Posted by ブクログ
著者については局アナで体調不良で一時期お休みしていることは知っていた。ところが、気が付いたらネットでは著者に関する正誤入り乱れた関連話題で見ない日は無い状態となっている。そして地上波までが自分で取材もしないで不確実な情報を拡散している。示談成立で正式情報が公開されない状況なのに、あたかも著者がトラブルの被害者かの様に決めつけて、著者のInstagramへの膨大な数の誹謗中傷が止まらない。
そんな中、著者がフォトエッセイを出版するという。一人の聖歌会社の不祥事が本人の手を離れ、今では一般企業、一部の国にまで飛び火する中、このタイミングで出版・イベントを行うのはセキュリティ面でとても危険と感じた。そこまでして出版する意図を知りたくて予約購入した。この本、現在では入手困難らしく、確かに書店では目にしていない。
緊張しつつ読み進めたが、あまりの悲惨な内容に言葉を失った。特に前半の第1章の内容が途轍もなく悲惨すぎる。惨過ぎる事実を著者がいくら冷静な言葉に変えて説明しても、その内容は一義的に聖歌会社の愚行と解釈される。これら愚行内容についてここで取り上げても事が改善する訳でもないので、言及は差し控える。全編に亘って重要な位置を占めるPTSDについても一部は控えたい。昔の知り合いに重度のPTSDがいることもあり、申し訳ないが口を閉ざす。
数回読み直して、2つの事が気になった。事件が起こる前に、頑張り屋の性格が裏目に出て、その内的要因と外圧で体に変調(メニエール病)を来たしている(P58~P59)。会社側はこの過重労働を把握していたのか?把握しても見ないふりをしていたのか?その問題点を助長してはいなかったのか?労働に関する基本的事項が順守されていたのか?という疑問群。この企業風土を作ったのは誰か?社員を商品として扱っていないか?過剰なエリート意識を植え付けていなかったか?これらの点については問題がうやむやになる前に、証拠が隠滅される前に、厚労省は査察を行って欲しい。そしてこの企業風土を長年に亘って維持してきたアベノトモダチの日枝への聞き取りは必至である。それまで拒むのであれば、国会に招致、証人喚問を多数派野党は行うべき。それくらいしなければ国民は納得できないし、企業が根底から反省して再生したとは見做されない。これまで長年に亘って日枝の後ろ盾となっていたアベはもうこの世にいない。従って、絶対に日枝の追及の手を緩めてはいけない。そうしないと、8というチャンネルは来年には消滅してしまうだろう。
もう1つは被害者のとある心理状況。殆ど最後に近い見出しの所「”本当のオフ”を知った日」で目を疑うような単語が出現する。P169~P170の2ページで、そのひらがな4文字の単語が5回も出てくる。しかも5回目に出てきた単語には ”〇〇〇〇” とダブルクォーテーションマークで強調していた。判らん、どうしてこの単語がこのフォトエッセイ上に存在しているのか全く判らん。この単語は、聖歌会社が旅行さん問題で事務所を退所した際に、2020年2月19日に新しく作った事務所名「〇〇〇〇〇〇〇」の最初の4文字と全く同じ。もし著者がこの聖歌会社の被害者であればあり得ない事。ならば、この単語を使った理由は?
〇 著者が聖歌会社の被害者ではない。聖歌会社は事件前後で著者とは別の社員とトラブルを起こしていた。若しくは、著者は該聖歌会社以外の人物から被害を受けていた。ただ、発生確率は極めて少ない。
〇 もし示談金で口封じをされて様々な情報提供に関して制約を受けている状況下であれば、聖歌会社を想起させる言葉を本に載せて、暗に当該聖歌会社の名前を直接世間に知らしめたい。気持ちは理解できるが、契約不履行で示談金が支払われない可能性が出てくる。でも、それも覚悟でその単語を使っているのであれば、著者は強い精神力を持っていると考えられる。
〇 P98からの「前進」に記載されている難易度の高い “持続エクスポージャー(PE)” 療法の一環で、この単語を敢えて本に載せることで、自ら十字架を背負う覚悟なのでは(現実エクスプロージャー)。強い、本当に強い。こんなにしてまで自分のPTSDを克服しようとするだなんて。この結論に気が付いた時に、自然と涙が出てなかなか止まらなかった。
アベノトモダチの日枝を抹殺、経営体制を一新したとしても著者がアベノチャンネルに出ることはないだろう。一般には知られなくとも、自分らしい生き方を取り戻してくれると思う。どん底状態で手を差し伸べてくれた仲間たちと一緒に素晴らしい未来を目指して欲しい。落ち着いたら第2弾として、現在の仲間たちと一緒に人生を切り開いた際のお話を纏めたフォトエッセイを出版して欲しい。頑張れ!
Posted by ブクログ
アナウンサー時代とは別人のような、アクの抜け切った顔つきがとても印象的。
アナウンサー時代はハリボテの笑顔が張り付いてるだけって感じで、、
本書で答え合わせ&やっぱり見た目は内面から溢れ出るんだと実感した。
彼女は昔から真面目だったんだろうな。すごく。
両親が揃っていて妹と仲良くて。
ただ母親が厳しいと、特に長子の女性は感情を抑え込む傾向にある。
父親が事情で家にいることが少なく、母親がそれを担わないと、と思っていたところは当然あると思う。
感情を抑え込むと、特に嫌なこと辛いことなどのネガティブな気持ちに鈍感になる。
そのまま社会に出るともっともっとネガティブな感情が不要になって、次第にそれは自分を内側から腐らせていく。
今回はかなり特殊なことがあったとはいえ、
背景にはそういった環境が作り上げた素養があったと思う。
と、長女代表みたいな自分はそんな観点で読みました。
Posted by ブクログ
彼女の本音が全て吐露され真剣に生きていることがよく分かった。
真面目すぎる純粋すぎる初いことのリスクを感じた。
本当に頑張りやさんで一生懸命に生き過ぎた人。
信用しすぎたことによる弊害、被害に遭われて本当に気の毒…
フォトエッセイからお元気そうな姿や人生を決して諦めていないご様子に安心した。
絶対に幸せになってほしい。
Posted by ブクログ
渚ちゃん1人じゃないよ!
渚ちゃんが元気でいるかなと想っている人はここにいるよ!と伝えたいです。
「尊厳を踏みにじられた悔しさ」という言葉がとても印象的で色々と考えさせられました。
アナウンサーは完璧でなくてはいけないという周りからの圧やそう考えざるを得ない環境が変わればいいのになと思いましたし、組織を変えることは難しいから視聴者が寛容的な姿勢であることが伝われば微力ながらでも何か変わるきっかけになるのかなと考えました。
Posted by ブクログ
渡邊渚フォトエッセイ
透明を満たす
著者:渡邊渚
Photographer:三宮幹史(TRIVAL)
発行:2025年1月29日
講談社
著者は2020年4月にアナウンサーとしてフジテレビに入社。2023年6月某日、仕事の延長線上で起きた出来事により、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になり、入院生活を経て、2024年8月に退社。その後はフリーランスとして、Web等でエッセイ執筆、モデル、バレーボール関連MC、メンタルヘルスに関する講演などをしている。アナウンサーの肩書きを離れて活動。
その日に何があったのかは、一切、触れていない。ただ、「誰かの悪意や悪巧みのせいで病気になって」と、それが計画的だったことを臭わせている。また、トラウマとなった出来事に関するフジテレビ社内の対応についても触れていない。
生きているような、死んでいるような。身体に力が入らない。ニュースを読む自分を高さ3メートルくらいから見下ろしているようだった。浮遊しているように視界が揺れていて、何もかもが遠く感じた。
4日後、やっと予約の取れた心療内科を受診。そもそも心療内科、精神科、メンタルクリニックの違いも分からない。どこも予約がいっぱいだった。会社に迷惑をかけないように休まず、たどり着いた診療内科。「病院に行ったから、もう大丈夫」と思ったが、そこからが始まりだった。
食事は殆ど摂れなくなっていて、1日に小さなぶどうを10粒が精一杯。1ヶ月で体重が5キロ落ち、立っているのもままならない。笑顔での進行も苦しく、歩くことも難しくなった。トラウマ体験から1月後、医師の判断で緊急入院に。2023年7月12日、栄養失調で消化器内科に2週間の予定。しかし、2週間後にはさらに悪化して退院できず。仕事が別の人に取られていく焦燥感、入院費も深刻で、個室なら1泊4万円するため1週間で給料が飛んでしまう。毎夜、フラッシュバックで眠れない。「ギャー」という幻聴・・・それが、あの時に叫びたかった自分の声であったことに気づく。
皮膚はボロボロ、そこに爪を立てて引っ掻きまくる。全てを終わりにしたかった。ついに自傷行為。出血。トドメを刺せないでいると、残された道具であるボールペンを握りしめて号泣。看護師に発見されて死ねなかった。
数日後、精神科へ転棟。PTSDと診断された。主に、再体験、回避、過覚醒の三大症状が出る。再体験とは、トラウマの記憶が自分の意志とは無関係に思い出されて恐怖や無力感を感じ、被害が続いているような現実感が生じたり、フラッシュバックしたり。回避はトラウマに関する状況や物事を避けてしまう。著者はトラウマが雨の日だったので、雨を異常に恐れたり、その日に食べた食材を見るのが恐くなってスーパーにも行けなかったり。過覚醒は、常に神経が張り詰め、眠れない、ドキドキする、物音に過剰反応する、など。
元々光線過敏症だったが、皮膚の状態がさらに悪化したため、日光は一切浴びてはいけなくなった。窓には紫外線防止シートと段ボールが貼られ、個室には何の光も無くなった。ボールペンや長めの紐類、コード類なども没収された。
真っ暗な病室での日々。しかし、少しずつ食事とも向き合うようになった。多くの食べ物を一度に見ると気持ち悪くなるため、小児食を一口ずつ。友人から来るLINEに「ご飯食べてる?」と書かれていて、苛立ち、思わず喧嘩をしてしまったことも。
退院し、2ヶ月ぶりに自宅へ。今度は、身の回りのことをすべて自分でやらなければない不安。案の定、体調悪化、毎日微熱で関節痛。ペットボトルのキャップすら開けられない。病院までの道のりが辛い。電車に乗るとパニックを起こし、タクシーで知らない運転手と一対一でいるのが耐えられない。そんな日が続いてさらに体重が落ち、PTSDになる前より9キロも痩せた。半年もたたないうちに体重の17%を失う。大量の髪が抜ける。
自宅療養が始まって半年。担当番組からほぼ全部外され、仕事への執着がなくなった。外にいるところを視聴者に見られると、病気で休んでいるのに遊んでいる、と言われるかもしれないので、家に閉じこもった。生ける屍とは、このことかと思う。
それでも、少しずつ前向きに思えるようになり、2024年4月には、主治医に勧められていた「持続エクスポージャー療法(PE)」を始めることにした。PTSDに対する治療法で最も効果があると言われているが、トラウマの記憶に触れて整理し、乗り越えていかなければいけない。
回避している状況や対象について向き合う「現実エクスポージャー」と、トラウマ記憶に立ち戻る「想像エクスポージャー」があるが、後者はより過酷で、口にすら出したくない出来事を自ら何度も何度も話し、その録音を毎日聞いて、思い出したくもない生命を脅かされた出来事と向き合う。
週1回のカウンセリングが90分で1万4000円。それを10-15回受けた。精神科と皮膚科への通院、以前から抱えていた腎臓系の病気治療もした。高額な治療費を払うなら、絶対に良くならないといけないと思ったので、頑張れた面があった。
いま、著者は積極的に自分のプライベートや悩みをSNSで発信している。「死ぬ死ぬ詐欺」「とっとと死ね」「病人らしく静かにしとけ」といったコメントが届くようになったが、あまり傷つかなかったという。そんな言葉より、PTSDになったきっかけの方がよっぽど辛かったから。
*
このように、著者は想像を絶する辛い思いをしてきている。そのように彼女をおいつめた〝犯罪行為〟に満腔の怒りを覚えるばかりだが、アナウンサー、とりわけ「女子アナ」という特別な職業についての異様さ、異常さも、この本から垣間見ることができる。
著者は2020年4月、スルッと社会人になった。スルッというのは、新型コロナウイルス感染症が流行り始め、大学の卒業式も、入社式もなかったから。研修はすべてオンラインで、パソコンに流れる映像をボーッと見ているだけで入って来た初任給は、ちっとも嬉しくなかった。出勤できるようになったのは夏頃で、やっと社会人になったことが自覚できたという。
新入社員のころに受けた衝撃の言葉。理想のアナウンサー像について説諭された時、「入社して3年は恋愛するな。しても絶対にバレるな。アナウンサーは人気勝負。現場のスタッフから好かれることが大事だから、もし恋愛が週刊誌とかにバレたら、あなたを好んで起用してたおじさんたちが拗ねちゃうよ」と言われた。
恋愛ももちろんしなかった。朝の番組をしていたので、深夜2時台に起床して出社、終わると別の仕事で取材やバラエティーの収録、ロケに出かけ、夜に帰宅。翌日も2時台に起きる。休日は月に4日間程度。有給もまともに1週間取れたことはない。そんな日々を過ごしていると、少しずつ身体にガタが来て、耳閉塞感と聴力低下、めまいが出て、メニエール病の診断。だが、病気と言ったら仕事が減る、我慢するしかないと思い出していた。
もともと、そんな生活の中で、2023年6月のある雨の日を迎える。その日に
「私の心は殺された」
Posted by ブクログ
本屋でたまたま手に取って気になったので購入。PTSDの苦しさがひしひしと伝わってきた。著者の表現力に圧倒され、引き込まれた。こうした声がもっと届いて、少しずつでも世の中が変わっていくと良い。読んでよかった。
Posted by ブクログ
これまでのこと、入院中のこと、退院後のこと、これからのことが、丁寧な、それでいてしっかりとした文章で綴られており、読みやすく、その時々の心情が伝わってきました。
辛いことを色々体験され、こちらも胸が苦しくなりましたが、それを乗り越えた彼女の強さを感じることができました。
Posted by ブクログ
話題の作品が再販されていたので購入し読みました。
読む前には想定していなかった壮絶な時間を過ごされた事が痛いくらいに伝わってきました。
世間の報道がどこまで正しいかは正直不明ですが、渡邊渚という女性がこの先笑顔で過ごせたらいいなと心から思います。
まずは自分が幸せであること、これはこれからの人生を生きる上で大切にしていきたい言葉でした。
社会を変えた
これまで暗黙の了解で我慢させられてきた社会に一石を投じ、許さない姿勢を貫いたことで、少し社会の意識を変えたと思う。セクハラ、パワハラが当たり前の時代を過ごしてきたおじさん達はこの本を読んで考えをあらためて欲しい。辛い時を乗り越えられ、その経験を伝えるために書籍を出され、色んな悪意のある言葉にも負けず、本当に勇気のある方だなと思います。
Posted by ブクログ
元フジテレビアナウンサー・渡邊渚さんのフォトエッセイ。
読み進めるのが辛かった。
本件に関するニュースを見聞きし、大筋は把握していたけれど、今作で彼女の苦しみが痛いほど伝わって来た。
「PTSDに完治はない」
111ページに書かれた言葉が胸を締め付ける。
一度の出来事が心と身体をボロボロに痛めつけ、未来を諦めねばならない所まで追い詰められる。
彼女に向かうバッシングによる二次被害にも同情を禁じ得ない。
『業務の延長線上における性暴力』など言語道断。
彼女が自分の人生を諦めず、心のままに生きて欲しいと願わずにはいられない。
Posted by ブクログ
大変だったんだな、と思う。
その一方で、ある程度(かなり)恵まれた出自ではある。(その経歴から、入院された病院も想像できる。そして、なかなかそこには入院できない)
ファンの立場で読んでいないので、グラビアページはかなり(いろいろな意味で)辛いものになりました。
エッセイ部分には、共感しながら、ベースにある著者の芯の強さを感じました。
私自身の参考にはならないけれど、世の中にかなり大きな一石を投じたことは間違いなく、将来は政治家になるかも…などと想像。
間違いなく、読む人により賛否に大きく振れる一冊。そういう意味で、問題作。
読んですっきりしました。
Posted by ブクログ
言葉を大切にしてきた人だからなのか、辛かった日々や闘病生活の中で何を感じ、どのように考え方が変わっていったのか、言語化されていてよく分かった。心ない声に負けないでほしい。応援してる。
Posted by ブクログ
トラウマになった雨の日にも撮られた写真の中の彼女はのびのびとした笑顔で自由さに溢れとてもすてきで魅力的だと感じる。彼女の身に何が起きたのか、具体的には書かれていないけど、壮絶なことがありPTSDを患い治療を受けながら自分らしく生きようととがく姿が描かれている。これを読んで、本当に辛い体験をして辛く暗闇の中での生活を過ごしながらも彼女が生きて立ち上がり歩けてよかったと思う。本当のことなんて当事者意外、分からない。彼女の透明がこれからもずっと満たされていますように。手を絶対に離さないようにしようと心に決めた。