あらすじ
商店街はまったく伝統的な存在ではない。現存する多くの商店街は20世紀になって人為的に創られたものだからである。(本文より)――商店街はどういう理由で発明され、繁栄し、そして衰退したのか? 郊外型ショッピングモールの乱立だけが、商店街衰退の原因なのか? さらに、地域コミュニティの要となる商店街の再生には、どういう政策が必要なのか? 気鋭の社会学者による画期的な論考! 上野千鶴子氏推薦!!
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Posted by 読むコレ
いわゆる「商店街」と言われる昭和時代を代表する商業地域が、現在衰退の一途をたどっている。なぜ現在の商店街が生き残れないのか?最大の課題は何か?といったそもそものお話が非常によく理解できる内容であった。逆に言えば、これからも生き残っていく商店街と、消滅していく商店街がなんとなくわかる本。
商店街の認識が変わる
これは、面白かった。いままで商店街は衰退してしまうことで経済が成り立たないのではと思っていたが、実は商店街の成り立ちがいろいろな意味で国策として位置づけられていたのだということがわかった。また、商店街を構成する零細小売業は、国の保護と既得権で守られていたのだということだった。規制緩和や新しい業態の展開により、衰退したわけだが、これはなるべくしてなったのだということがよく理解できる。
今後、私自身商店街の捉え方を変えさせてくれる本となった。