あらすじ
日々見聞きするニュース、SNS経由の“真実”、皆に愛される「ゆるキャラ」、評判の映画、国家的規模のイベント……発信されるあらゆる情報の裏にある意図と目的を見抜けないと、知らないうちに思考や行動は誘導されていく。それがプロパガンダ3・5時代の現実だ。常に情報戦の最中にいる私たちは何を知っていればいいのか。古今の成功例、巧みな手口、定石等を示しながら、具体的な「見抜き方」を伝授する。
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Posted by ブクログ
自分のようなコアな「烏賀陽シンパ」は、彼の書いたものなら何でも信じてしまう。もうこうなるとプロパガンダの格好の餌食なんだろうな。
ある思惑を持って発信された情報がプロパガンダだとすると、マスコミはすべてプロパガンダにならざるを得ない。新聞にしてもテレビ局にしてもターゲット層に刺さるように「思惑」を持って記事やニュースを作っているし、そうでなければ企業として存続できない。著者が繰り返し言うようにプロパガンダは善悪の問題ではなく、メディアというものは須らくそうできているということだ。なので受け手側が疑いの目を持って、その「思惑」に乗るかどうかを主体的に判断するしかない。
それにしても望月記者がスターダムにのし上がった裏に、こんな事情が隠れていたなんて思いもしなかった。プロパガンダにも高度なものとすぐにバレる低級なものがあるが、これは前者の最たるものだろう。もともと彼女について胡散臭いとは感じていたが、この裏が見抜けるようになるには相当な眼力が必要になりそうだ。
Posted by ブクログ
事例などもわかりやすく、新書ゆえに入門編としてはとても読みやすかった。
文中にもあるが、マーケティングとプロパガンダってほんと同じだね。
自分たちが有利な立場になるよう、好まれるように情報を伝えることがプロパガンダ。
ひいては宗教の思想を広めることだってプロパガンダである。