【感想・ネタバレ】プロパガンダの見抜き方(新潮新書)のレビュー

あらすじ

日々見聞きするニュース、SNS経由の“真実”、皆に愛される「ゆるキャラ」、評判の映画、国家的規模のイベント……発信されるあらゆる情報の裏にある意図と目的を見抜けないと、知らないうちに思考や行動は誘導されていく。それがプロパガンダ3・5時代の現実だ。常に情報戦の最中にいる私たちは何を知っていればいいのか。古今の成功例、巧みな手口、定石等を示しながら、具体的な「見抜き方」を伝授する。

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Posted by ブクログ

 自分のようなコアな「烏賀陽シンパ」は、彼の書いたものなら何でも信じてしまう。もうこうなるとプロパガンダの格好の餌食なんだろうな。
 ある思惑を持って発信された情報がプロパガンダだとすると、マスコミはすべてプロパガンダにならざるを得ない。新聞にしてもテレビ局にしてもターゲット層に刺さるように「思惑」を持って記事やニュースを作っているし、そうでなければ企業として存続できない。著者が繰り返し言うようにプロパガンダは善悪の問題ではなく、メディアというものは須らくそうできているということだ。なので受け手側が疑いの目を持って、その「思惑」に乗るかどうかを主体的に判断するしかない。
 それにしても望月記者がスターダムにのし上がった裏に、こんな事情が隠れていたなんて思いもしなかった。プロパガンダにも高度なものとすぐにバレる低級なものがあるが、これは前者の最たるものだろう。もともと彼女について胡散臭いとは感じていたが、この裏が見抜けるようになるには相当な眼力が必要になりそうだ。

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2025年05月01日

Posted by ブクログ

事例などもわかりやすく、新書ゆえに入門編としてはとても読みやすかった。
文中にもあるが、マーケティングとプロパガンダってほんと同じだね。
自分たちが有利な立場になるよう、好まれるように情報を伝えることがプロパガンダ。
ひいては宗教の思想を広めることだってプロパガンダである。

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2025年06月02日

Posted by ブクログ

情報の洪水に溺れる現代人にとってそれへの向き合い方が問われる状況は今後も続くと思われるが、プロパガンダという語句に対する一般的なイメージである政治的なメッセージ以外にも我々が気をつけるべきことは多々ある。
結論部分はある種凡庸でもあるが、プロパガンダの公式と呼ぶべきスタイルをさらいながら、種々のプロパガンダ的手法を洗い出すことで改めてこのような手法が世間に溢れていることに気付かされる。

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2025年05月28日

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