【感想・ネタバレ】リキッド消費とは何か(新潮新書)のレビュー

あらすじ

SNSで見た服をスマホで即ポチ、映画はサブスク、車はカーシェアでOK、ブランドもののバッグより他人がうらやむ珍しい経験を――若者から中高年まで、こうした今どきの消費行動の裏には、いったいどんな心理が働いているのか。次から次へとモノと情報が流れる時代にあって、現代人の消費スタイルは歴史的な変化を迎えている。マーケティングの専門家が、「リキッド消費」という新たな現象の謎を徹底解剖!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

リキッド消費は、「短命で、アクセス・ベースで、脱物質的なもの」であると定義される。短命性とは、価値が場面ごとに限定され、その寿命が短くなることである。次にアクセス・ベースとは、物を購入して所有するのではなく、一時的にアクセスして経験を得ることである。脱物質とは同じ水準の機能や価値を得るために、物質をより少なくしか使用しないことを意味する。
本書ではリキッド消費の実態を調査・分析し、その結果としてリキッド消費傾向が強いグループは合理的で費用対効果が高いものを志向し、いろいろな種類の製品を毎回変えながら少しずつ購買する傾向が強いことが明らかになった。ただし、一口に「リキッド消費傾向が強い」といっても様々なタイプがいることに注意しておきたい。
リキッド消費が浸透するとわかりやすいもの(流暢性)や具体的で手に入りやすいもの(心理的距離の近さ)が好まれるようになるが、それらは「意識する」ことで対応が可能である。

0
2025年04月02日

「ビジネス・経済」ランキング