あらすじ
時代遅れの指導はなぜなくならないのか?
ベストセラー「<叱る依存>がとまらない」の著者が質す
子どもたちの学びや成長の促進に必要な“真のコーチング”とは
特別対談収録
須江航(仙台育英硬式野球部監督)
池上正(サッカー指導者)
萩原智子(元日本代表競泳選手)
スポーツ指導における「叱る」について、
その本質や向き合い方をさまざまな角度から掘り下げていく一冊です。
スポーツ界には未だに怒声や暴言、厳しい叱責を含めた「苦痛を用いた指導」が存在し、社会問題になっています。
本書はスポーツライターの大利実氏との共著という形を取っています。私自身は対人支援やコンサルティングの現場からスポーツ指導に関心を持っている人間であり、実際にスポーツ現場で指導してきた専門家ではありません。
そこで、野球界を中心に長年、育成世代の取材を続けている大利氏から、「叱る」についてさまざまな角度から問いを投げかけていただき、それに私が答える形で進めていきます。
指導者自身が「叱る」の根本を知り、理解を深めていくことが、子どもたちの心を育てる指導につながっていくと、私自身は考えています。
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(目次)
第1章 人はなぜ叱りたくなるのか
第2章 叱ることで人の心は育つのか
第3章 スポーツ界に求められる指導法
第4章 指導現場からの質問に答えます
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Posted by ブクログ
きっかけ
子供の教育にも使えるかなと思って読んだ本
内容
環境を整え、人権を尊重し、学び続けろ
感想
読んでいて今まで読書で学んだことがパッパパッパとつながったすごく自分の中では学びにつながった本
叱るとは何か、躾とは何か、少年チームを束ねる人向けに書かれてるけど、家庭、会社どれにでも当て嵌めることができ応用性が高いと感じた。
冒険モードにするために自己決定感を設けようってのは、仕事でも自分が任せてもらえるようになってからすごく楽しくなったし実感があるからこそ納得いく話だった。
読んでいてすごく仏教に通ずるなと思った。叱る自分を客観視し、ルール自体に疑問を持ち、環境を変えて叱りづらくし、子供であろうが上下の関係でなく人権を尊重し、よくなる方に導きましょうってのが全て納得いった。
Posted by ブクログ
「スポーツの現場から怒声をなくす」は分かる。スポーツの現場に怒声はいらない。全く必要ない。
問題は教育の現場。
叱って場が落ち着くのは短時間。それは理解しているから、叱って落ち着かせて、そのあとネガティブフィードバックに持ち込む方法は割とよく取る。
間違った行動に出る子供は、大体において興奮状態、パニック状態にあり、それを「短時間で」落ち着かせる方法が、叱る以外にあるならいくらでも試したい。学びたい。
叱るなんてネガティブな感情を使わずに済むならそうしたい。
「叱らない=ネガティブなことを言わない」と考える人も多い。それはちがうでしょ。自分が間違っていることに自分で気付かなければ、人は行動を改めない。だから、ネガティブフィードバックが大事。もうこれは、本当にそうなの。
ただそれができる時間は限られている。短時間でやらなければ、全体に影響する、そういう仕組みの中で、限られた条件の中で、私たちはやらなきゃならんのよ。
もうちょっと著者の本を当たってみないとな。まだ何かがつかえて、腑には落ちてない感じ。