あらすじ
俺が罰を与えてやる
愛する人のために過酷な運命に立ち向かう子爵令息×周囲に愛されながら自分に自信が持てない王女
〈あらすじ〉
エドライド王国の第一王女、18歳のアニは両親と血の繋がりがないものの、仲のよい家族として幸せに暮らしていた。ある日、自分の政略結婚の話が進んでいると聞き、動揺する。14歳の頃に求婚してくれた、弟カストルの学友・アークロッドを忘れられずにいたからだ。身分の違いを理由に告白を受け入れられず別れた直後、彼は学院を去り行方知れずになっていた。そんなアニとは対照的に妹ベガの幸せな婚約が決まり、鬱々としていたアニが王宮に招き入れた人物に母の王妃カティアが刺されてしまう。すべてが自分に罪を着せるための罠だったことに気づいたアニは、無実を証明するために護衛騎士と王宮から逃亡。だが途中で騎士とはぐれ、娼館の主人に騙されて身を売られそうになる。その寸前に助け出してくれたのは、精悍な大人の男性に成長したアークロッドだった……
感情タグBEST3
ハラハラした
アニが…!本当に子どもの頃のまま大きくなって…!さすがは妻一筋のロルフィー(お父様)をまずメロメロにさせて、「お父様」と呼んでほしいと思わせた娘です。
おとなになって、魅力的で、人のために怒れる子です。
勘ではヤバいと思っていても、人を疑いたくない気持ちが勝って、墓穴掘る掘る落ちる落ちる…もう、この子は元気溌剌だけども、ちょっと止まりなさい!!って何度思ったか!
あと、カストルと本当に仲が良くて良かった。大人の都合に振り回された赤ん坊が、お互いがお互いを大事にしてるってステキです。
カストルは、まあ、お父様の子だね〜的なところがあるけれど。お父様よりツメが甘いのがまた可愛いんだけど。(あなたの年齢の時には両親結婚してましたよ!ちょっとイザコザあったけど)
ということで、王妃の大罪から王女の証明を読むことをお勧めします。
アニのお話なんだけど、王妃の大罪の主人公ふたりがちゃんと幸せになって、国を支えているっていう感慨深さもありながら、あの小さいアニが自分の出自を知って、どんな子に育ったのかが知れてとても満足です。
悪宰相の血筋って貶められてるけど、お父様も、同じ血筋ですからね!全くの他人ではないですからね!又従兄妹なんだから、そんなに気にしなくても良い…とは言えね、やはり、又従兄妹と実の親子だと、違いますよね。
こちらを先に読むと、アニにイライラしてしまったかもしれないけれど、親の話を読んでからだとまた印象が違います。
とにかく、みんなそれぞれに、ちゃんとした落としどころに収まってよかったな〜と思いました。