あらすじ
震災直後から、東京電力や政府におもねることなく原発事故の真実を報じ、国民の絶大な支持を得た東京新聞。本書はその東京新聞の大反響連載「レベル7」を大幅に加筆して単行本化。「高さ15メートル超の津波」「大量の放射性物質漏出」「全電源喪失」など、すべての危機がかつて一度は警告されながら、東電や政府によって握り潰されてきたという衝撃の新事実を、執念の独自取材によって明らかにする。電子書籍版特別編として、SPEEDIの公表が遅れた真相に迫るスクープを掲載!
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Posted by ブクログ
淡々と、地震から津波、メルトダウン、汚染水、に至る経緯が
時系列で書かれています。
「3号機爆発後も、3,4号機の中央制御室では、
運転員が懸命の作業を続けていた。
放射線量が高いため、全面マスクで防護している。だが
当初使われいたマスクの一部は。揮発性の放射性ヨウ素を
除去できないタイプのものだった。
中略
こうして六人の運転員らが308~678ミリシーベルトの被ばくをする
今回の事故に限って特別に引き上げられた被曝限度の250ミリシーベルトを
はるかに超える数値である。
うち二人は、外部被曝よりさらに危険だとされる内部被曝が
500ミリシーベルト超に達していた。
本文P103より」
「再悪メルトダウンが進んで、コントロール不能になってくれば、
これで終わりだという感じがした」
福島第一原発が初めて報道陣に公開された11月12日、吉田はこう話した
菅(当時の首相)はインタビューで、こう振り返った。
「ファースト1ウィークは、本当に日本の国がある意味、国家として
成り立たなくなるか、成り立つかの瀬戸際にあったと思っている」
本文P121」
吉田所長のご冥福をお祈りするとともに
多くの作業員の方に感謝します。
国家として成り立たなくなるか、成り立つかの瀬戸際・・・・
の事態にまで追い込んだ、原子力発電所が
上関ともんじゅを含めると18箇所50基
再稼働中2基(高浜原発3、4号機は裁判中?)