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  • レベル7――福島原発事故、隠された真実
    3.6
    震災直後から、東京電力や政府におもねることなく原発事故の真実を報じ、国民の絶大な支持を得た東京新聞。本書はその東京新聞の大反響連載「レベル7」を大幅に加筆して単行本化。「高さ15メートル超の津波」「大量の放射性物質漏出」「全電源喪失」など、すべての危機がかつて一度は警告されながら、東電や政府によって握り潰されてきたという衝撃の新事実を、執念の独自取材によって明らかにする。電子書籍版特別編として、SPEEDIの公表が遅れた真相に迫るスクープを掲載!

ユーザーレビュー

  • レベル7――福島原発事故、隠された真実

    Posted by ブクログ

    福島第一原発事故の新聞連載記事をまとめた作品は数冊読んだが、
    本書が一番まとまりがいいかも。

    第一部は「福島原発の一週間」とし、事故発生からの第一原発の現場、
    東電本店、周辺自治体、官邸の動きをドキュメントで追っている。

    第二部は「汚染水との闘い」。原発から溢れ出る汚染された水。それを
    いかに止めるか。そして、いかに浄化するかの試行錯誤。

    第一部・第二部共に、東電のテレビ会議システムでの現場とのやり取り、
    作業員の証言を絡めて迫真のドキュメントとなっている。

    第三部は「想定外への分岐点」。これは各種メディアでも取り上げられ
    ているが、大津波の想定がいかされなかった経緯を追っている。

    0
    2017年08月17日
  • レベル7――福島原発事故、隠された真実

    Posted by ブクログ

    3月11日の事故後の初動の検証はもちろんのこと、原発導入に至った経緯など導入時期からずさんだった原発の管理について書かれている内容は非常に興味深い。

    やっぱりこんなものは許してはいけない、とつくづく感じた一冊だった。

    0
    2012年04月19日
  • レベル7――福島原発事故、隠された真実

    Posted by ブクログ

    学生時代に読んだ宮部みゆきさんの同名の小説では、『レベル7まで進めば、もう戻れない』という言葉が書かれていたように記憶している。福島原発事故のルポルタージュである、本書を読んでいる途中に、何度この言葉が脳裏に浮かんでは消えたことか。

    第1章の『福島原発の1週間』は比類ないほどの緊迫感がみなぎる。淡々としたドキュメントは日本の存続がかかった激しい現場だった。
    同じ時間を三重県で過ごしていた私にも強く伝わってくる。
    風向きと逆の方向に逃げるしかないとラジオがアナウンスを繰り返す。
    絶望的な状況の中でアンパンマンのマーチが流される。その時、進行する事態と向かい合っていた人々の様子が伝わってくる。

    0
    2016年05月25日
  • レベル7――福島原発事故、隠された真実

    Posted by ブクログ

    新聞社による信頼性が高い情報がまとめられた一冊。
    安全指針が、対策を実施しないための口実として利用され、事故後は「想定外」「責任無し」の根拠とされた。

    0
    2015年08月06日
  • レベル7――福島原発事故、隠された真実

    Posted by ブクログ

    この本はかねてから気になっており、ずっと読みたいとは思って おりましたが時間ばかりが過ぎてしまい、読むのがすっかり遅れてしまいましたが、こうして読み終えております。東京新聞の取材にかける執念を感じます。

    この本はかねてから気になっており、ずっと読みたいとは思っておりましたが時間ばかりが過ぎてしまい、読むのがすっかり遅れてしまいましたが、こうして読み終えております。前回、ここで挙げた朝日新聞の取材班の書いた「プロメテウスの罠」も読み応えがありましたが、東京新聞の総力を結集して書かれた本書は「重み」が違うなと読み終えた後の印象でございました。

    「3・11」―あの惨禍である2011年3月11日に

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    2013年04月02日

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