【感想・ネタバレ】マヤ文明 ――密林に栄えた石器文化のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

第一線の考古学者がマヤ文明の概観を自分の研究をベースに記述。著者の専門の石器の話や考古学的な詳細が新書の割に多く、わかりにくいもののそれが逆に本気度を伝えている。正しいマヤ文明の理解を伝えることが、著者のライフワークの一部とのこと。
マヤ文明は、ユーラシア諸文明のように大河のほとりで大灌漑事業をベースに絶対王権が栄え牧畜、鉄器などの文明を発展させたものではない。分散された都市国家が、牧畜はせず、ユーラシアの米や小麦よりも高効率なトウモロコシなどを栽培し、天文学文字を含む石器文明、交易を発展させていった。そう聞くとギリシアやキリスト教以前のヨーロッパ北部に近いものかと思うが、海上交易は少ないようだし、その比較は本書にはない。
著者が携わるようにマヤ文明に関する知識は更新され続け、昔マヤのピラミッドは祭祀用とされてきたが、王墓も中にあるものが多いことは知らなかった。

1
2012年07月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

マヤ文明とインカ帝国あたりをごっちゃにしている人が多い。
マヤ文明は「未開の文明」としてくくられているが、四大文明とは異なるものさしで測れば相当進んだ分明であったと考えられる。
石だけですべてのものを作る、その技術を評価する視点を持つべき。

著者の主張はだいたいこんな感じ。
南米の文化を勉強するときは、本当にスペインの関わりの大きさを実感させられる。
いい勉強になりました。

1
2012年05月26日

「学術・語学」ランキング