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Posted by ブクログ
この作家さんの読みやすくて嫌みのない文章が好き。12才も年上の攻が終始敬語でゲロ甘いセリフを吐きまくる・・・敬語萌えなわたしにはたまりません。でもなんつーか、生い立ちが複雑で、周りに好かれたくて無意識にいい子を演じてしまう高校生の受くんが自分のことを『透明人間』と形容するのがちょっと陳腐かな・・・。それ以外にも『きみは僕の最後の、最愛の、恋人です』とか『これがきみにとっても僕にとっても、最後の恋です』とかところどころ陳腐な表現があって読んでてこっぱずかしい。
攻のバックグラウンドがあまり出てこないんだけど、子供のころから十数年ピアノを弾いていて、いきなりリクエストされてショパンをするっと弾けちゃうくらいなのに、なんでやめてしまって司法書士になったのか、説明は一切なし。続編があるみたいなので、そっちで明かされるんだろうか。だってそれなりのエピソードが隠されてないなら、ピアノのくだりは不要だよね?
作中、バキューンとやられた表現で『なんだかネズミ花火のように部屋中を走り回りたくなる』ってのがあった。うんうん、あったね、こういう気持ちって。