あらすじ
★第12回レシピ本大賞料理部門コミック賞受賞!★
キッチンは人生だ!
食べるのも作るのも好きな鶴子の「食を楽しむキッチン」
身体を整え自分と向き合うエリナの「バランスキッチン」
猫と楽しく暮らすつつじの「ワクワクDIYキッチン」
恋は稲妻!そらの「妄想暴走キッチン」
50代、第3の人生を歩みはじめた碧の「お母さん卒業キッチン」
家を捨てた正香の不自由で自由な「どこでもキッチン」
料理だけじゃない。6人の女性が織りなす日常の小さな楽しみを描いたキッチン物語。
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Posted by ブクログ
これからの生活をワクワク思い描くような、一人暮らしや恋人との同棲、結婚生活に憧れる若い人向けの本だった。自分には少しフレッシュすぎて合わなかったけれど、絵はかわいく、こだわりのある丁寧な暮らしぶりは好感が持てた。若いころに読んでいたら、もっと楽しめただろう。
「車に住む」という話も出てくるが、実際には自由に停車できて宿泊も可能な場所は多くないし、毎日のお風呂はどうしているのだろうと思ってしまう。52歳で「お母さん卒業」のあおさんの話では、すでに幼い孫がいるおばあちゃんという設定が、自分の頃でも20代後半から30歳直前で結婚するのが普通だったので、少し早すぎるような、旦那さんはなんの説明もなくいないことになっているのも不思議だし、とこんなんじゃ駄目駄目ーただかわいいイラストを楽しまないとと思いながらも色々気になってしまった・・・。例えば映画の「マザーウォーター」を観ながら、わー素敵と思いつつ、頭の片隅で喫茶店やバーのお客の少なさにこんなんで経営成り立つのだろうかと下世話な考えをしてしまうのと同じ心境。
掲載されているレシピは簡単なものが7つほどで、全体的に雰囲気を楽しむ本だった。
井田千秋さんの『家が好きな人』とテイストが似ているけれど、井田さんの本は、手抜きもありのちょっとした一人暮らしを楽しむ工夫をしている「等身大の女の子の日常」を描いているのに対して、こちらは「色々なもの殆ど手作りで頑張ってます」「健康志向で頑張ってます」「自由な自分を頑張ってます」「50歳過ぎても一人の女性として頑張ってます」といった“頑張り”の押し出しが少し強いので、そこに共感しづらかったのかもしれない。素直で若い女の子にお勧めの本だった。