あらすじ
結婚式に参列した千佳は、帰り道でタクシーの運転手に想いを零す(六月 アマリリス「おしゃべり」)、資格試験に合格した優里は、喧嘩別れした親友のことを思い出す(三月 クリスマスローズ「追憶」)、推しのスキャンダルにショックを受けたるりは、あることを思いつき――(八月 向日葵「あなただけを見つめる」)。女性たちの揺れ動く心情を、花と花言葉にリンクさせながら、温かく描き出していく二十四篇の連作小説集。
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Posted by ブクログ
花と花言葉には
美しくもあり、棘や毒もある
女性がそうであるように
そんなことを感じた1冊
ひとつひとつのお話に登場してくるひとたちがほのかにつながって、違うすがたを見せるのも連作小説集ならでは
お花や花言葉が好きなひとにはおすすめの1冊
Posted by ブクログ
花を中心にそれぞれの物語が時間を超えてつながっていく。
あの時のふとした会話が、
ふとした行動が。
あれがあったから今がある。
背中を押してもらったから今がある。
じんわり温まる一冊。
Posted by ブクログ
花と花言葉に関連して展開していく小説。
前半の12篇は花の美しさにフォーカスしたような、素直に明るくなれる、前向きになれる物語でした。
後半12篇は花の棘や毒の部分に着目したような、花も人も綺麗なことばかりではないと思わされる構成でした。
それでも、救いがないわけでもないような、強く生きようと思える話でした。
登場人物の誰がそこにある花に気付かずに、何に気付かされて、どう展開していくんだろうという視点で見たら面白く読めました。
タイトルの花はどんな花なんだろうと調べながら読むのも楽しくて、また花が好きになりました。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
結婚式に参列した千佳は、帰り道でタクシーの運転手に想いを零す(六月 アマリリス 「おしゃべり」)、資格試験に合格した優里は、喧嘩別れした親友のことを思い出す(三月 クリスマスローズ 「追憶」)、推しのスキャンダルにショックを受けたるりは、あることを思いつき――(八月 向日葵 「あなただけを見つめる」)。
女性たちの揺れ動く心情を、花と花言葉にリンクさせながら、温かく描き出していく二十四篇の連作小説集。
【個人的な感想】
登場人物が多く、整理しながら読まなければ、短編同士繋がっていても理解できない。
短編の内容はどれも重ためで好きだった。
『チューリップ』『ホウセンカ』『バンクシア』が好きだった。
Posted by ブクログ
花のように名も違えば生き方も違う彼女たち。その美しさに優劣をつけられることもしばしば。自分を守る棘も時には必要だけど、使い所を間違えて人間関係をややこしくしたり。綺麗事だけでは生きられない、人生って難しいよね色々と。
花言葉に添った話が進み、登場人物も繋がる連作短編集。ただ、登場人物が多くて繋がりが頭の中に残りにくかったな...
Posted by ブクログ
題名と表紙に惹かれて読んだ本♪
各章に花の名前と花言葉がついており、花を検索してイメージを持ちながら読み進めていくのが楽しかった。
各章に関係する登場人物が散らばってでてくるが、個人的には読み進めるうちに忘れてしまっている部分もあり、繋がりを見逃している部分もありそうで勿体無いなと思った。