【感想・ネタバレ】奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」のレビュー

あらすじ

「善意」と「熱意」の人々が被災地に集まる。彼らを機能させる仕組みを作らなければ! 困難を乗り切った「奇跡」のシステムとは? 災害ボランティア活動は、きれい事だけでは済まない。自治体にとって、ときには志願者が負担になることもある。そんな現実のなかで奇跡的な成功例と評された地域――。それが宮城県・石巻市だ。「石巻モデル」を支えた人たちの「決断」と「行動」明らかにする! 行政、NGO、NPO関係者必読の書!

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Posted by ブクログ

このモデルが標準になってほしいと願う。「奇跡の」と冠したのは意図したことか? ピースボートというボランティアをまとめるスキルを持った民間団体が関わってくれたから、このようなモデルが誕生したということなのだろうか。地元の篤志家と地元に縁のないボランティアとの出会いも、行政がNPOを尊重する姿勢も奇跡と言えるかも。しかし、ピースボートが行政に信頼されるのは必然なのだと感じた。自治体・社協は災害発生時にボランティアを受け入れるスキルを持たねばならない。「自治体・社協の限界を災害救助の限界としてはならない」同感!

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2017年09月03日

Posted by ブクログ

石巻市のお友達ができたので、石巻市関連の本を読んでいます。
震災当時の混乱期にボランティアを統括して活動した方々や行政関連の方たちとの協働・連携がすばらしいです。
災害時と平常時のボランティア活動はまったく質の違うもので、しかも災害時は大人数のボランティアが必要とされますので、災害ボランティアのマネジメントと地元行政などとの協働の方法を、平常時のボランティアとは切り離したものとして、きちんと確立しておくことはとても大切なことだと思いました。

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2013年11月09日

Posted by ブクログ

震災時の出来事が、分かりやすくいっきに読めました。つながること、続けていくこと、それらを繋ぎ合わせることがカタチとなって現れた「石巻モデル」。
今、町の主役は「ボランティア」から「被災者自身」へと戻った。これからが「地元」の出番。ボランティアはこれからの町のサポーターである、という考え方はいいな~と思いました。

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2013年03月10日

Posted by ブクログ

今回の大震災は規模が大きかったし、今なお大変。この本の話は成功事例だけど、おそらく多くの地域で、話題にすら上らない、「うまくいかず悶々」な状態が続いていることと思う。でも、「成功事例」というのはすごく勉強になるし重要。東日本大震災に限らず、今後も必ず起きる災害対応で、何が必要なのか、具体的に見せてくれている。明日、自分が対処することになったとしたらどう動くか、という点で非常に参考になる一冊。

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2012年08月26日

Posted by ブクログ

東日本大震災での石巻での災害ボランティア活動に関わった人たちは、何を考え、どう動いたのかを丹念に追ったドキュメント。石巻がモデルだけど、醸し出す現場の臨場感はどの場所で災害ボランティアに関わった人も共感出来るし、今後の活動を考える際にも大変参考になる一冊。結構泣ける。

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2011年12月23日

Posted by ブクログ

「石巻モデル」は素晴らしいなって思いました。でも、まだ課題が多いなっていう感想も持ちました。災害発生時と復興期のそれぞれに特化した専門の組織と人が必要だなという思いを強くしました。
震災時の石巻の話はいろんな本が出ているのですが、これら1つ1つで繋がりがあったのか、なかったのか、全体から俯瞰して「石巻モデル」を整理されたような本が出版されるのを期待します

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2022年12月11日

Posted by ブクログ

石巻モデル。
ボランティアが自治体と協力をして、被災地でその善意と熱意をしっかり機能させた例である。

トータルで見て、色々な良い点が集まったことで、きちんとした機能を保てるモデルが確立できたと思う。
その一つでも欠けていたら、モデルは機能しなかったと思う。

その中で、大きいな。と思ったものの一つに、私立大学の開放がある。
もともと、大学の開放は計画がされていた。だからこそ、当時に即実行にうつせたのだと思う。

今後、南海トラフ地震や、関東直下地震など、多くの地震予想がされている。
それが起こった時に、なんの準備なしで今回のモデルのような体制を確立することは難しい。
まだ起こっていない今の段階での準備が必須であると思う。

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2013年04月29日

Posted by ブクログ

あーピースボートってそういう…。
自分自身、いつ大きな災害に見舞われるか分からない中、受援の心構えを含めボランティアの功罪の一面を教えてもらった気がします。
ボランティア、興味あったけど色々大変だ。しかも一匹狼気質には絶対無理なのね。相手先に迷惑かけちゃうし。
「AREA」(朝日)目線なので、他の方の書籍で多角的に見ていきたいジャンルでもありました。

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2014年12月16日

Posted by ブクログ

先日石巻の市街地を歩いた。2011年12月上旬。まだ津波被害の爪あとは感じられたが、ようやく復旧、復興に向け進みだした段階というところ。石巻市外は相当に甚大な被害を受けたところなのだと本書を読んで理解したという程に、街は片付いていて穏やかで、復興に向けてようやくスタートをきったという雰囲気が感じられた。これも行政とボランティアと自衛隊と地域とがうまく連携した「石巻モデル」の賜物なのだろう。また足を運びたい。

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2011年12月13日

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