あらすじ
病棟勤務って、どういう仕事? 救急外来って修羅場なの? ほぼ「女の世界」で、何と闘っているの? どうやって一人前になるの? 医師にイライラするときって? 患者を前に、何を考えているの? セクハラと恋愛事情は? 病院の怪談に脅える? 手術中は何しているの? 10刷となった中公新書ラクレ『開業医の正体』(松永正訓著)、待望の姉妹編。一人の看護師が奮闘する日々を追いかけ、看護師のリアルと本音を包み隠さず明かします。
★話題沸騰! 10刷、中公新書ラクレ『開業医の正体』(松永正訓著)、待望の姉妹編
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Posted by ブクログ
1人の看護師の職業人生を綴った本です。
医療現場が舞台ですが専門的なところはなく、むしろ楽しい読み物として進めることができるので、本当にあっという間に読み終えられました。
看護師の職務内容をここまで細かく記した本は今までなく、心情や考え方も含め、イメージや漠然としたものではない、本当のリアルが伝わってきます。
これから看護師を目指す人にまずは読んでもらいたいです。
Posted by ブクログ
正体と言う悪いイメージではなく向上心にあふれた看護師の仕事人生を振り返る自伝的小説。医療系の小説で器械出しが上手い、と読んだことはあったが詳しくはこんな感じなのかとイメージがわいた。針を持ち直すドクターに対しては角度を見極め次から同じ角度にして渡す、手の中にびしっとはまるよう渡す、など気遣いに溢れた人なんだろう。間違いなく、だけではなく初めてで緊張している医師に恥をかかせないよう器械出しをする、うーんすごい。この方は他の仕事に就いていたとしても努力の人なのだろうな。
オペ室のナースの話は珍しいので興味深く読めた。
Posted by ブクログ
一人の優秀な看護師にインタビューして、仕事の実態、一人前になっていく過程、勤務の苦悩、医者や患者との関係などを喋ってもらい、看護師の舞台裏に迫るドキュメンタリー
それにしても、この看護師・千里さん(仮名)はすごい人だ。
彼女は、地方の古びた病院で新人として勤務、師長から働きぶりを認められ、自治医科大学のオペ室のナースとして研修を受ける。そして、元の病院が新病院として建て替えられたのに合わせ、そのオペ室で勤務することになる。
彼女のすごさは、前向きな姿勢。オペを怖れず、解剖学や初めて聞く病名を図書室で調べたり、術者への器械出しのスキルを極限まで向上させたり。
おそらく、仕事への情熱はトップクラスの有能な看護師なのではないか。
終盤では、いまどきのナース事情という形で千里さんの時代から変化した看護について語られる。
ここで、触れられているナースエイド(看護助手)についての千里さんの評価が印象に残った。ナースエイドは多忙過ぎる看護師を助ける役目であるが、千里さんは患者との架け橋を意味する「ラポール形成」がナースエイドに取られている気がすると危機感を募らせている。
最終章には、看護師の掟10箇条が示されているが、「患者の前ではウソでも堂々としろ」、「知識を常にアップデートしろ」、「オペ室ナースはお互いを褒めよ」、「新人ナースは走れ」など、ナースの大変さが表されていた。
Posted by ブクログ
読みやすくて、看護師の仕事の分野をざっくり知るには良いと思った。
しかし、主人公千里が器用であまり失敗しないし、人間関係の問題や感情労働的な大変さがあまり描かれないので、ちょっとスッキリしすぎというか、もうちょっとドロドロしたところや困っていることを知りたかったなという気はする。
手術における看護師の役割とか、やはり業務としてのプロフェッショナル性みたいなものが結実しているところはあるなあと思う。勉強と器用さみたいなものの重要性・・・
Posted by ブクログ
優秀な看護師が題材。
オペ看の部分もある。
正体というほどでもないけれど、正体と言えなくはないのかw
払ってもいい金額:500円
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