あらすじ
落語や講談の脚本を手がけ、伝統芸能の噺の面白さを知り尽くした著者が、本書では舞台を江戸時代から現代に移してショートショートを書き下ろす。そこから浮かびあがるのは、江戸時代と変わらぬ現代人の悩みであり、人間の可笑しみだ。友情やご近所付き合い、男女の交際から会社の人間関係、喧嘩・謝罪術まで──落語のように、悩み・トラブルを楽しみに変えて生きる大人のコツを学べる1冊。各エピソードの末尾には元ネタになった落語・講談の噺を紹介。CD情報付き。
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Posted by ブクログ
落語の話を下敷きにして現代の中小企業を舞台に、大人の処世術を指南している。2016年の本の割には少し価値観が昭和チック(江戸時代チック、か)なところや主人公が30代後半と若い(?)割にはベテランの風格があるような人物だったりが多少気にはなるが、所々クスリと笑わされ、「なんだかんだ言っても、人間関係とはこうしたものだろう」と思わされる。
中小企業に限らず、会社や地域で起こるトラブルやその当事者達に妙なリアリティがあって、なかなか楽しめた。