【感想・ネタバレ】科学はなぜ誤解されるのかのレビュー

あらすじ

ダーウィンの「進化論」も、ドーキンスの「利己的な遺伝子」も、世に知られる理論だが、一般の理解には、ちょっと怪しいところがある。適者生存の進化論は弱肉強食の論理ではないし、「利己的な遺伝子」は人間の利己的な面を裏付ける理論ではない。生物学の根幹的な理論ですら、ほとんど誤解されたままで、一般に広まってしまっているのは、いったいなぜか?大雑把で、都合のいい理解が得意な人間の「知覚」と、言葉による「コミュニケーション」の難しさに焦点をあてながら、科学めぐるディスコミュニケーションの現状を深く掘り下げていく。また、科学者の「捏造」や、よく理解していないメディアによる「歪曲」についても、詳しくみていく。

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Posted by ブクログ

文字通り、科学が誤解される理由を探った一冊。

前提として科学に対する知識がないとこの本を理解できないし、仮に理解できたとしても今後も騙され続けると感じた。

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2016年06月13日

Posted by ブクログ

『種の起原』は誤読されて社会進化論を生み,『利己的な遺伝子』も一般人の間に誤った印象を残してしまった。擬似科学がもてはやされ,科学が誤解され敬遠される事情について考えた本。似たようなコンセプトの本は多いけれど,ダーウィンとドーキンスの事例を詳しく検討しているところが特徴的。
科学用語はどこまで比喩的に使われてよいものだろうか。なかなか難しい。

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2014年07月15日

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