感情タグBEST3
Posted by ブクログ
たぶん優しい作品なんだと思う。
多分って言うのは、そうとしか言い表せないからであって、こういう作品でしたっていうのがとても形容しづらい。
ああ、今日も疲れたって思いながら作品を読んでいると、こんなお店行ってみたいなって思うだけでなんだか疲れが気にならなくなるんですよね。
極力少ないコマ割りで構成されているから、目に優しい?フンワリとしたペン使いの優しい絵柄?魅力的で優しさに溢れた登場人物たちに魅了されて?
うーん、形容するのが難しいさくひんです。
Posted by ブクログ
川原由美子は成田美名子と絵がそっくりだった頃から読みはじめた。いっとう好きなのは観用少女。
その絵を思ってこの本を手に取るとびっくりする。白い所の多い紙面。何本も重ねられた線。スクリーントーンを使わない漫画には見えない絵。
最初はあの川原由美子が⁈と思ったのだけれどだんだんにその絵がとても美しいとわかってくる。
文字はさほど多いと感じないけれど実は結構たくさん詰まってる。文字以外のものがそこここに感じられる。不思議な感じ。
奇しくもこれを読む直前に成田美名子の新刊を読んだ。
絵が酷似していた頃からもう20年くらい経つのだろうか。二人の絵柄は今や全然違うけれども、どちらの絵も美しい。どちらの世界もとても素敵だ。
匿名
絵が本当に繊細で綺麗。
ビアズリーを思い出したが、あんなに毒々しくはない。
こういう世界観を作り上げられる想像(創造)力ってすごい。
安心して読める優しい物語。
Posted by ブクログ
20150328
散文的な、美しいお話。
久しぶりに綺麗な気持ちになった。
お茶(中国茶)がとても美味しそうに淹れてあるので飲みたくなる。
特に具体的ではなく、どんな茶葉かなと思ったりするのだけど、それがまた良い。
Posted by ブクログ
ビルの谷間にあるカフェ。月からのお客さんと、黒いドレスのマダムと、アルバイトの女の子が繰り広げる不思議な物語。
甘いお茶の香りが漂ってきそうな、柔らかい線や、間が心地よい漫画。
Posted by ブクログ
詩の言葉で綴られたマンガ。
多分、ここにあるのは、ある時代の少女マンガが究極に進化していった姿。
そうなると、読める人間が限られてしまって、廃れていってしまうんですけどねぇ。
でも、前作みたいに変な感じじゃなく、ちゃんとものすごく少女マンがしているのがすごい。
マダムと主人公は、実は同一人物なのではないかと思っています。
Posted by ブクログ
美しいおはなし。
「観用少女」は女性だから描ける、女性のいやな部分を抉っていたりしていたが(絵がかわいいだけに心が痛くなるほど)、こちらは安心して読むことができた。
美しく、かすかに雨の音とやわらかな光が全編を覆っているな、って。
そう感じた。
Posted by ブクログ
川原由美子さんだから出せるこの気配!という感じ。
俗さもありつつのピュアさというかファンタジー。きれい。
しかしタイトルのローマ字は……こっぱずかしい。
Posted by ブクログ
死者は月に住むと言われる街で、
彼らが地上を去る間際に立ち寄ったり、
月へ移ってからも時々こっそり訪れたりして一服するという不思議なカフェの話。
コマ数が少なく、淡々としたモノローグで綴られた、
モノクロの絵本みたいなシックな短編連作マンガ。
大島弓子「ページワン」なぞ連想してみる。
儚げで美しく、ヒロインの語りも上品でかわいらしい。
川原作品って『前略・ミルクハウス』『Climb the mountain』
『ソルジャーボーイ』くらいしか知らなかったけど、
最近の作風って、こんな感じなのかぁ……と感心。