あらすじ
24時間、国を売る者たちを実名で告発する。
残念なことに本書は全て実話であり最悪の失敗例である。その失敗を繰り返さないための政策・処方箋とは――日本保守党衆議院議員として世に問う覚悟の第一作!
日本は様々な面で自縄自縛に陥っている。国を衰退させつつ、自分たちのみ利権を得る、ややきつい言い方をすれば、「24時間国を売る、許されざる者たち」が大手を振って歩いている。あるいは裏舞台で日々小策を弄している。
本書では、日本を正道に戻し、その潜在力を解放するため、呆れ、怒りを覚えざるを得ない実態を実名入りで明らかにし、厳しく批判した。あわせて具体的な処方箋も提示した。
――「まえがき」より
【目次】
第1章 国会に巣食う者たち
第2章 政策を動かしうる危険人物
第3章 日本叩きの武器
第4章 拉致と議員
第5章 戦争を招いた脱炭素原理主義
第6章 移民無法地帯
第7章 血税と外務省
第8章 中東クライシス
第9章 学術会議
第10章 言論抹殺
第11章 テレビ人間
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
容赦なく日本の現実を突きつける本。ここ迄ファクトに基づき記されている書籍にはあまり巡り合ったことがなかった。日常で感じる違和感が言語化され腑に落ちたことも多数。
個々には近しい問題提起をしている他の方々の書も読んではいるが、本書は筆者が現役の国会議員であることで、「有閑学者の作文」に留まるものではなくいとのこと、仲間を増やすことで実効性が高くなるのかと思うと大変心強い。
アメリカが先にトランプ復帰で正常化を推進していくであろう中、日本だけがカモにされる状態は何としても回避しなければならない。
個々の議員や官僚が誰の方を見て仕事をしているのかを冷静に見極め、マスコミ・SNSに単純に流されず、情報源の精査を通して良い判断をしている人物や類書にもあたり、自己見識の向上・研鑽に励んでいかねば。著者の活動を応援していきたい。
Posted by ブクログ
売国奴や非国民を主張するのは、何やら戦時中の洗脳一辺倒な価値観の押し付けを感じてしまうので、事実を正確に捉えられているかという視点が重要だ。時々過激な人がいるが、過激で勢いがあるが故に論調が牽強付会になりがち。もう少し多面的な見方があるはずだと思うが。
なので、本書も眺める程度。言っている事はごもっとも。そんな見方もあるねーと。土偶を読む(最近のお気に入り)、カーゴカルトみたいに、科学的手続きを取らぬ決め付けは、極力排除しなければならない。知性の限界だ。
「バイデン批判・トランプ賛成」が本書の立場。これは日本のメディアの一部(特に保守系)やネット空間で顕著な現象。アメリカ本国では依然としてトランプに対する強い警戒感も根強く存在していて、実際には二極化している。ただ、日本では、「バイデン=左派政策の象徴」「トランプ=保守的で分かりやすいリーダーシップ」というイメージで理解されやすい。
この見方には、歪みがある。バイデン政権でもウクライナ支援強化や中国包囲網の構築をしていたし、国内経済政策(インフラ投資、産業補助政策)は、本来日本にとっても利益をもたらしていたため、これを一概に「左派の失敗」とするのは正しくない。
トランプ賛成派と親和性が高い主張としては、「経済成長優先、規制緩和」、「移民制限」、 「メディア・官僚批判」みたいなキーワードだろうか。これらは日本の保守派、特に最近の自民党右派(高市早苗氏や安倍晋三氏系統)と親和性が強い。つまり、日本国内でバイデン批判・トランプ賛成が強調される背景には、日本独自の政治文化やイデオロギーのフィルターがかかっている。バイデン支持派はというと 「気候変動対策」 「格差是正を目指す再分配政策」か。
さて、著者の日本保守党だが、とにかく威勢が良い右寄りな保守。強硬なナショナリズムは結構な事だが、それが国民の幸せとか国益に繋がるかは、必ずしも直結しないため、思想と外交は切り離して、より狡猾にすべき態度を養うべきか。国民への分かりやすさは、時に対外的な読み易さや扱い易さとなり得る。牽強付会に言いたいことを言うのが政治ではない、と思うのだ。