あらすじ
没落寸前のフリューゲル子爵家の末娘・グレイスは、姉たちと比べ平凡というだけで、家族から使用人以下の存在として扱われている。
ある日、女性関係の噂が絶えないリーゼンバーグ公爵が縁談相手を探しているという話を仕入れてきた父は、グレイスに「身体を使ってでもリーゼンバーグ公爵との縁談を掴んでこい」と命令する。
父には逆らえないグレイスは、命令通りリーゼンバーグ公爵家を訪れたのだが、お金目的だと早速見抜かれてしまい……!?
「俺に抱かれればいい。一晩につき金貨一枚。……やり方次第では色をつけてやる」
婚約者ではなく愛人兼使用人としてリーゼンバーグ公爵の元に残る事になったグレイス。
家族のためにと割り切った行為のはずが、グレイスに触れる公爵の手は優しく、次第にグレイスは惹かれていって――?
感情タグBEST3
物語はいいけど、
ストーリー的には王道です。実家で虐げられていたヒロインが父の命で軟派な放蕩者の公爵家に身売りします。そこからヒーローに惹かれて愛される王道シンデレラストーリーです。
ただヒーローが個人的には好きになれませんでした。ヒロインがヒーローを意識する前の昔からヒロインを思っていたヒーロー。立場上婚約者になることも出来なかったところ、ヒロインが飛んで火に入る夏の虫状態。自分の気持ちを伝えずに「抱かれれば一回につき、金貨1枚」と愛人契約を持ちかけるヘタレ。それなのにほぼ後半まで俺様気質。どうせ据え膳状態なら溺愛を見せてほしかったです。