【感想・ネタバレ】四十七人の刺客(上)のレビュー

あらすじ

赤穂浪士の討入りから三百年、忠臣蔵の歴史に聳立する画期的な傑作が誕生した。公儀が赤穂藩に下した理不尽な処断に抗して、大石内蔵助は吉良上野介暗殺という非情のテロを決意する。塩相場の操作で資金を集め、謀略を駆使して吉良の喉元に迫る大石。藩主の実父を護るため、財力を傾け知嚢を絞ってこれを阻もうとする上杉家。武門の意気地をかけて死力を尽くす両者の暗闘は、ついに幕府権力をも脅かす。

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Posted by ブクログ

池宮さんの赤穂浪士三部作の最初のお話です。
これ1冊で、かなり詳しい吉良家討ち入りテキストにもなる本でした。
面白かったし、変に俗説ばかりじゃないし、文章も良かったです。
貯蓄は大事だな…って思いました(笑)

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2013年09月25日

Posted by ブクログ

面白かった!
忠臣蔵ですが、どちらかというと抗争・戦闘エンターテイメント

単に仇討ちという展開ではなく、大石内蔵助Vs色部又四郎といった赤穂浪士と吉良家・上杉家との謀略・抗争劇です。

上巻では、
浅野内匠頭と吉良上野介の刃傷事件の後始末を色部がどのような経緯で行ったかが描かれています。
吉良家・上杉家をを守るため、十分な調べをせず、即日切腹、箝口令という手はずまで!
一方、その知らせを受けた内蔵助も動きます。
しかし、この時代、うちうちにお金をしっかり持っていたというのが強い(笑)
そして、これを戦ととらえて、準備を始めます
さらに諜報戦
吉良に賄賂疑惑を作り出し、金をかけて流言!面白い

この賄賂疑惑で劣勢に回った色部、吉良・上杉家を守るために上野介をお役目御免し隠居させます。
さて、どうなるどうなるといった展開です。
(とはいってももちろんストーリは決まっていますが..)

内蔵助は戦闘要員を集めます。途中に抜け出すものを考慮に入れ、最後まで戦闘に加われる信頼のおける者
このあたりの、内蔵助のリーダシップ、ものを見通せる目というが凄い!
さらには上野介の屋敷を動かすことまでを策略し、ついには、屋敷替えまで追い込みます。
まだ、実際の戦闘が行われる前までに、ここま攻める謀略がすごい!

ということで下巻に続くのですが、ここで書き留めておかなければならないことがもう一つ
本書では、内蔵助がめちゃくちゃ女好きに描かれています。これってホント?(笑)

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2020年04月26日

Posted by ブクログ

なんとも情けないことに、日本人の年末恒例たる『忠臣蔵』を一度もまともに見たことがないのです。なので、さすがにそれではいかんだろうってことで、あちこちでオススメされている本作を手始めに。自分にとっての雛形がこれになってくるだけあって、あまりろくでもない内容だと怒り心頭なんだけど、とりあえずそれは避けられた。時代背景も大して知らずにいうことじゃないけど、それなりに大筋は外れていない内容なんじゃないか、とか思いつつ。ただひとつ、登場人物の殆どに対して、階位やら禄やらが事細かに記されているから、それがちょっとうるさく感じられることも確か。ある程度予備知識があって、更なる深みを求めている人にはもってこいなのかもしれないけど。とりあえず、今回は物語の流れそのものを楽しむのを目標にします。

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2017年03月10日

Posted by ブクログ

短く畳み掛ける文章。おっさんの時代小説にはビートがある。ぐいぐい読ませる。早駕篭の描写が凄い。乗せられる方が大変だという。振動に身を任せていると内臓から出血して死ぬので、ずっと中腰で足を踏ん張っていたらしい。三日目に死んだ例が多かったとか。

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2015年03月08日

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