【感想・ネタバレ】教場の風のレビュー

あらすじ

中学受験も塾も、まったく未知の世界だった。
挑む子供たち、信じる教員たちの姿が心に残る。今野敏


「大切なのは『どこ』にではなく『どこか』に受かることだろう?」

二岡教場で中学受験組の担当だった曽谷は、生徒獲得至上主義の教場長の言葉に反感を覚えていた。
ある日、カンニング騒動に巻き込まれた曽谷は、グループでも屈指のエリート教場・北沢教場へと配置替えとなる。
指導のしがいがあると張り切る曽谷だったが、北沢教場には、最難関男子校を志望する宮井、気弱な性格ゆえに志望校に迷う松川、勝気な女子生徒戸畑など、気配り必須、寄り添い必須の悩める生徒が集まっていた。
「絶対合格」「より上の学校へ」を課せられた新人講師・曽谷は、彼らを合格させることができるのか。
加熱する中受を現役講師が描く、受験エンターテインメント。
第7回大藪春彦新人賞作家
鮮烈なるデビュー作

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Posted by ブクログ

ネタバレ

問題の意味とか考えたことない…
この本の文章もゆっくり読まんと結構分からん
でも無駄のない語りである
小学生に勉強のやり方を教えるんだなあ
勉強、苦手意識のあるままやってこなかったんだよなあ
「やり方」ってものがあったんだろうなと、私の周りはやってなかったけどうちの地区から出て頭のいい地区に行った子達を思い出した
勉強のやり方を教えてくれて、自分で考えながら勉強して、自分で先の道を考えて選択して、そうゆう世界があったのかもしれない
目の前にあることを一生懸命できる子供は大人になっても一生懸命できるよな
そんなやり方を私は知らなかったのかな…何もかもめんどくさいと思う癖が抜けない

これの前に読んだ本で子供はどうにでも育っていくんだな、と安心した後にこんな本を読んでる
ここまでさせた方がいいんじゃないか、ここまでさせられるほどの経済力があるということ、子供は親を選べないということ、子供にとって生育環境は、選べないもの、価値観を育むまでの、価値観を作る環境は、狭くても、側から見たら狭くてもその子にとっては全てになってしまう、そこで作られた価値観から選べる選択肢とは
大人になったら環境は選べるようになるけど、選びうる選択肢を知らないままの大人はたくさんいる
と思うと私は、全く成熟した大人でない狭い考えの私は、子供なんて産めないとやっぱり思う

それなぜかというと私は自分が努力をした経験がないから生育環境のせいという考えを乗り越えられてないから
いつも堂々巡りなの

はーなにこれ!
合宿に来てみんなますますかわいい
読み終わりたくない
でも、落ちるまでを書くのでしょうネ…
これめっちゃいい本ですね

大手の塾だからみんな優秀ということはない
どこでとかは関係なく自分が頑張ればいいだけの話なんだよね
という大人にも耳が痛いお話

あーもうなんだこれ
なんだこのキリッとした緊張感は
文章から伝わるキリッと感が初めての感覚
この表現は間違ってるのは分かるけど、映画みたい
読み終わりたくない

宮井の結果を見せずに戸畑とのやり取りだけで終える
うおーなんか分かんないけど、粋だあ
ほんの数行のあとがきだけで、あーこの作者、かっこいいな…と思う無駄のない文
あーあ終わっちゃった
やっぱり映画見終わった気分

0
2025年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語の主人公は、若手の塾講師・曽谷遼平。
某大手進学塾「昴進学ゼミナール」に勤めてるが、入社2年目でいきなり大ピンチに。
ある日、曽谷が受け持つクラスでカンニング騒動が起き、彼は責任を問われる形で「北沢教場」という、トップクラスの生徒が集まるエリート校舎に異動させられる。
そこは、とても優秀な生徒たちと厳しい教場長が君臨する、超プレッシャーな場所。
北沢教場に着いた曽谷は、個性豊かな6年生の生徒たちと出会う。
まずは、超難関校を狙う秀才の宮井。
成績はバッチリだけど、完璧主義で自分を追い込むタイプ。
次に、志望校を決めきれず自信が持てない気弱な松川。
そして、負けん気が強くてハッキリした性格の戸畑。この3人を中心に、いろんな生徒たちが受験に向けて日々奮闘してる。
曽谷は、最初は北沢のハイレベルな環境に圧倒されるけど、生徒たちの熱意や悩みに触れるうちに、ただ「合格させる」だけじゃなく、一人ひとりの夢や成長を支えたいと思い始める。
保護者からの期待もハンパない。
曽谷は、生徒たちをどう導くか悩みながら、時には自分の過去や新人時代の失敗を振り返りつつ、講師として成長していく。
物語は、宮井、松川、戸畑それぞれの受験への挑戦と、曽谷の指導を通じて、彼らがどう変わっていくかを丁寧に描いてる。
生徒たちの葛藤や、受験のプレッシャー、塾講師たちの裏側の努力がリアルに描かれている。

0
2025年07月20日

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