あらすじ
目を覚ましたマリーナは見知らぬ家のベッドに横たわっていた。下着は身につけておらず、隣には裸のタナートン侯爵が眠っている。驚いて悲鳴をあげかけたとき、マリーナはすべてを思い出した。昨夜、嵐で船が難破し、侯爵と一緒に海に投げ出されたのだ。彼は見ず知らずのマリーナを命がけで助け、介抱してくれた……。タナートン侯爵は覚えていないようだが、マリーナは彼と一度だけ踊ったことがあり、以来ひそかに憧れていた。その彼の見せるやさしさに胸を熱くさせながらも、ある事情から姿を隠さなければならないマリーナが去ろうとすると、侯爵は決然と言った。わたしがあなたの力になります、と。■『歌姫に薔薇の花を』で活躍した稀代の放蕩者タナートン侯爵が登場。彼が見つけた運命の女性は謎に満ち、恋は一筋縄ではいきません。侯爵のひたむきな愛は彼女の心に届くのでしょうか?
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
前作「歌姫に薔薇の花を」でその歌姫に振られてしまった侯爵タナートンが主人公の話。
夫殺しの罪を被せられ追われているヒロインと共に船で遭難してしまう。
道中ヒーローがせっせとヒロインを世話する姿が可愛らしい。
早くヒーローに話しちゃいなよと思いつつ、信じてもらえないかもしれない&彼を巻き込みたくないという気持ちは分かる気がする。
前作では贈り物の手配も求愛も全て秘書に任せていたヒーローが、今作では自分の買い物やヒロインの服を仕立てるのにも付いていったりと丸っきり違っててこれが本当に人を愛するってことなんだなと思った。