あらすじ
国鉄改革の波が押し寄せる中、鉄道関連事業もまた存続の岐路に立たされていた。かつて外食業界の頂点に君臨した日本食堂株式会社(日食)も、その激動から逃れることはできなかった。「日食不要論」が広がる中で、「正直、正確、品質本位」を信条に同社は果敢に改革に挑み、奇跡的な大変革を成し遂げる。だが、その成功の裏にはどのような戦略とドラマがあったのか? 社長として会社を率いた著者が、知られざる真実の歴史を初めて明かす。
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Posted by ブクログ
食堂車とか弁当の車内販売とか、そんな歴史かなと思って読んでみたんだがちょっと違った。
大枠ではその通りなんだが、国鉄分割民営化でいきなり経営の危機に陥った、日本食堂。まさにその車内販売とか、食堂車を担ってた企業らしい。
民営化時に、日本食堂の社長とJRの社長が仲悪く、日本食堂の株主に個人が多かったこともあって、系列に加えてもらえなかった。日食自体も分割したことで、稼ぐ力を失って、一気にやばいことになった。
どうしたか。
頑張って、JRに株買ってもらうようにした。
なんでやねん。
もうちょっとこの辺で、独自路線で復活したあ、というストーリーかと思ってたんで引いた。
「正直改革」って、正直に改革した、と言いたいのかもしれないが読んでる限りは正直になるように改革したって話で、分割前のクソみたいな会社体質を普通にしたって胸張って言われても。
どこにも盛り上がりなく。
最後は、有機野菜が日本食文化の復活のカギみたいな主張に章裂いてて、気持ちはわかるが、さほど興味がない人に読ませる本にはなってなかった。