あらすじ
生物はイノベーションの宝庫!
モノづくりのヒントを生物に学ぼう!
渡り鳥の隊列飛行を参考にした航空機の燃料削減飛行、クモの糸やカの触覚を参考にしたマイク、センザンコウのウロコを参考にした医療用小型ロボット、ホッキョクグマの毛を参考にした暖かいセーター、粗い面でもひっつくコバンザメを参考にした水中用吸盤……。
これらの技術はすべて、生物の仕組みをモノづくりに活かすバイオミメティクスという技術から生まれました。
人類は古くから、生物の形や構造、機能をヒントに様々なものづくりを行ってきました。
本書では、近年生まれた驚くような事例を紹介することで、誰もが気軽にバイオミメティクスのおもしろい世界に触れられる新しい入門書として最適な一冊となっています。
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Posted by ブクログ
やはり生物から知恵を得るという考え方は好ましいなと感じた。
バイオミメティクスを発見し技術につなげる方法を記載してくれているので、実践できればなと思った。
Posted by ブクログ
バイオミメティクス自体は耳目を集めるトピックでありながら結局のところ単体のテーマとして広範に解析・解説される書籍というよりかは、小ネタとして消化されるのを見る機会が多いように思うが、そういった中でバイオミメティクスとはなんぞや、事例(のレイアウト等も見やすい)を引きつつ1からそれを製品化するまでの方法論にも触れるという内容で実践的ともいえる。
筆者は対企業の取り組みなどでバイオミメティクスの普及に努めているようだが、こういった一般書も存在すればより社会的な理解も増すものと思える。
Posted by ブクログ
自分の知的好奇心がくすぐられた。
この頃、世の中には生物の潜在的な性質によってヒトの生活が成り立っている、相互的な関係に感動していたので、この分野を知ることができてとてもうれしい。
バイオミメティクスは生物だけでなく工学や人間科学などさまざまな学問からの視点を取り入れられるのも魅力だとおもう
Posted by ブクログ
●2025年4月15日、立川駅構内の書店・ペーパーウォールにあった。会場調査で渋谷に行った帰り。帯の「生物はイノベーションの宝庫」「モノづくりのヒントは生物に学べ!」などキャッチーで、植物好きとして知らなければ!という気持ちにさせられた。
●2025年10月3日、池袋ジュンク堂本店にあった。
Posted by ブクログ
バイオミメティクス:生物の仕組みをモノづくりに活かす
「bio(生物)」と「mimetic(模倣の)」と「Technics(技術)」を組み合わせた言葉。
この技術について、広く浅く学べる本。
説明がさらっとなので、もっと知りたいと思うところは個別に調べようと思ったり。
個人的に気になった事例
・センザンコウのウロコを参考にした医療用ロボット
→バイオミメティクスよりも、医療用ロボット(体内に入れて発熱することで、出欠の緩和や腫瘍を破壊する)の方に驚き。
・アリの運搬行動をもとにしたアルゴリズム(ACO)
→農産物の物流や、避難経路計画など、最適な経路を決定することに用いられる。
・フナクイムシから生まれた、トンネル工事の代表的な方法、シールド工法。
・マツボックリの変形を参考にした自動換気システム。
・コバンザメと吸盤の構造
そのとげはコバンザメの後方を向いており、引っ付いた面に引っかかるようになっている。サメなど吸着した生物が速く動いても、とげの引っ掛かりで外れることはない。離れたいときには、その引っ掛かりを外すために、相手より少し速く動くだけでいい。
以下メモ
・CEATEC デジタルイノベーションの総合展
2025年は10月14日から開催
・Innovation Inspired by Nature — AskNature
バイオミメティクス専用の検索サイト
英語だったけれど、自動翻訳で読める!
・バイオミメティクスに関係する論文は1年に3000本以上というペースで出されている一方で、いまだ明らかになっていない生物の生態も、とてもたくさん残されている。