【感想・ネタバレ】日本の論点2025-26のレビュー

あらすじ

【内容紹介】
「トランプ復権!」「GDP世界第4位転落!」
選挙で誰も争点に挙げない日本の真の病巣がこの1冊でわかる!
マッキンゼー伝説のコンサルタントが贈る、
混迷の時代を生き抜くヒント!

「年末の定番書籍」としてご好評いただいている大前研一氏の『日本の論点』シリーズはおかげさまで累計部数40万部を突破。日本が世界に誇る知性の一人である大前氏が鋭い視線で、現在の日本と世界の問題を分析し、ソリューションを提示します。また、毎年ご好評いただいている読者限定の大前氏の動画視聴サービスも継続します(今年の動画テーマは観光立国)。

【著者紹介】
[著]大前 研一(おおまえ・けんいち)
早稲田大学卒業後、東京工業大学で修士号を、マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号を取得。日立製作所、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長。
著書に『第4の波――大前流「21世紀型経済理論」』『経済参謀――日本人の給料を上げる最後の処方箋』(共に小学館)、『企業参謀――戦略的思考とはなにか』『世界の潮流』シリーズ、『日本の論点』シリーズ(ともにプレジデント社)など多数ある。

【目次抜粋】
【Part1:日本編】
巻頭言 やり方次第で自動車産業を上回る規模へ。観光産業こそが日本経済の起爆剤となる
Theme01 少数与党の石破首相は「名宰相」として歴史に名を残せるか?
Theme02 日経平均株価の最高値更新は「失われた30年」の終わりを意味するのか?
Theme03 日本衰退の象徴であるGDP世界第4位転落からの回復は可能か?
Theme04 繰り返される「政治とカネ」問題に終止符を打つために、何を行うべきか?
Theme05 9人の自民党総裁選立候補者が誰一人、政策に上げなかった日本の統治機構の問題とは?
Theme06 候補者乱立でフィーバーした都知事選の裏で深刻化する都政の真の問題点とは?
Theme07 人口増加以外の方法で、地方を活性化できる「逆転の発想」とは何か?
Theme08 「令和の米騒動」の裏に隠れた日本の農業の問題とは?
Theme09 福島第一原発の処理水放出で見落とされていた「科学的視点」とは?
Theme10 国民皆保険制度の破綻を防ぐために、現行の医療制度にどのようなメスを入れるべきか?
Theme11 日本の電機メーカーの雄、東芝を上場廃止に追い込んだ元凶とは?
Theme12 ヨドバシカメラの西武池袋出店から読み取れるのは百貨店ビジネスの凋落か?
Theme13 プログランミングは時代遅れ? 生成AIで求められる人材像はどのように変わったのか?
Theme14 日本人の致命的な欠点である「プレゼン力の低さ」を克服することは可能か?

【Part2:海外編】
巻頭言 空前の選挙イヤー2024を振り返る。台頭するポピュリストリーダーたち
Theme01 世界的な右傾化トレンドにストップをかける方法はないのか?
Theme02 新たな地政学リスクの中、日本の外交姿勢は対米追従のままでよいのか?
Theme03 「トランプ圧勝」の大統領選。“ピンチヒッター、ハリス”はなぜ失速したか?
Theme04 イスラエルとパレスチナの「不毛な戦い」に終止符を打つ方法は残されていないのか?
Theme05 3年目に突入したロシアのウクライナ侵攻は、プーチンの勝利で終るのか?
Theme06 反日教育が行われる中国で起こった「ヘイトクライム」を防ぐ方法はあるのか?
Theme07 「台湾有事」が喧伝される中で行われた総統選挙が示す、台湾人の本音とは?
Theme08 半導体から地震対策まで、台湾の繫栄の方程式から何を学ぶべきか?
Theme09 14年ぶりの労働党政権誕生によって、イギリスは「EU再加盟」に向かうのか?
Theme10 グローバルサウスの盟主の道を突き進むインドに日本はどう向き合うべきか?
Theme11 生成AI各社がしのぎを削る国際競争において、日本企業は勝者になれるのか?
Theme12 EVブームが一段落した今、次世代の自動車メーカーの勝者となるのは?

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Posted by ブクログ

国内外の政治、経済動向を俯瞰して見ることが出来る。何より頭の良い人が書いた文章は分かりやすい。世の中の動向を把握するのにとても役立つ。個人的に学びが多かったのは国民皆保険制度が破綻の危機にあるという論。医療費や介護費用の増加が社会問題となっているのは知っていた。ただそれ以上に保険組合の9割以上が赤字で国民皆保険制度が破綻の危機にあるとは知らなかった。軽いニキビや軽度な風邪に対しても医師の診察、処方箋を簡単に受けられることは便利な一方、過剰サービスな感はある。多少今より不便になったとしても国民皆保険という誇るべき制度は維持していきたい。

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2025年04月06日

Posted by ブクログ

昨年に引き続き読ませていただきました。
様々分野の情報をご自分の視点でまとめて下さるだけでなく、とてもわかりやすく、読みやすく表現してくださっているので、とてもよみやすく、理解しやすかったです。
おそらく今年の年末にも読ませていただいていると思います。

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2025年03月09日

Posted by ブクログ

読めば読むほど日本に明るい兆しを感じられない。
北欧、台湾のように緊張感を持つ日は来ないのでしょう。

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2025年02月06日

Posted by ブクログ

大前研一氏の知の宝庫からそのかけらを見つけることができる良書。No News, No Shoes という袋が渡されるシックスセンスは、何もないことを売りにしている。アマンもフィリピンの例を出されているが、世界中のアマンに似たようなコンセプトが浸透している。アマンに泊まると、アクティビティも最低限に、時間を、ゆっくり、誰にも邪魔されずに過ごす。アメリカ人には到底受け入れられないなんともお金を払う価値のないコンセプトだが、本当にニーズがある。この静けさ、自己と向き合う日本的な思考、自然なコンセプトは、確実に観光資源だろうというのが大前氏。メジャーな世界遺産に頼るな、自治体、自分で考えろ、という厳しくも日本への期待を未だお持ちであることが嬉しい。
日本がクリティカルにやばいと言える根拠は、出生率の低さ、人口減少である。この人口現象を食い止めるには、移民しかないが、そこまで国民の危機感が来てから初めて、移民解放を行うのかもしれない。いずれにせよ、すでに詰んでいると言っていい。ただ、これだけ日本に行きたいという人が増えている中で、どういう施策で人を動かしてくるか、やはり言語の問題なども解決すべきだろう。教会、インターナショナルスクール、グローサリーストアの充実をもって、人が来る。
もう一つ、成長の可能性になるのは地方分権。これは大前氏が本当に昔から主張されていた論調であり、自ら立候補され勝負を挑んだことでも明らかだ。
海外に目を向けた後半では、トランプの勝利とそれがもたらすものについて考察。また、ロシア問題ではゼレンスキー氏の人気が急落、プーチンとほぼ両方が敗者となった。プーチン氏は、とはいえロシア経済は内需だけで十分回せるため、経済制裁が決定打となっていないところを指摘。さrに、中国で日本人の子供が刺殺された事件を取り上げ、ヘイトクライム、中国人のある意味誤った日本人の見方を変えるには、訪日を増やすしかない。
日本への愛情に満ちた本作は、エールであり、厳しい声でもある。

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2025年02月01日

Posted by ブクログ

毎年これを読むと今年も終わりだなと感じる。
繰り返しでてける国民皆保険は世界でも誇れる制度でありながら、だからこそ重要課題なのだと再認識。
自動車産業は意外と持ちこたえるのか、インドが経済規模で日本を抜きそう、など世界の潮流の変化はますます激しくなるばかり。

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2024年12月23日

Posted by ブクログ

自分の視座を一つ上げてくれる本。
政治に興味がない私が少し政治に興味を持たせてくれた。

特に刺さったのはこの2つ。
何もない自然しかない場所が観光地になり得る
地方創生の鍵は金持ち高齢者の移住

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2025年10月21日

Posted by ブクログ

年末年始恒例の大前さんの本。普段は劣後しがちな論点を整理出来るのでありがたい。
地方自治を政治全体のガバナンスの一要素としてみる見方が面白かった。

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2024年12月31日

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