あらすじ
「私は半ば望んで壊れたのです」。土牢に閉じこめられていた“あの男”は、久遠寺老人を前にしてそう告白した。ちらつくのは幼女・鈴の影。山内の僧はみな口籠もる。しかも多くを語る間もなく“あの男”もまた撲殺された。犯行の目的は那辺にあるのか。もはやこの事件は、世俗の常識の及ぶところにあらず!
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Posted by ブクログ
「や、山下さんあの巨漢は!あれは」
「哲童−−杉山哲童だ。あれは杉山哲童だ」
「て、哲童?ああ!哲童和尚−−」
法堂の方向から悲鳴が聞こえた。
榎木津の明慧寺来襲から始まり、祐賢和尚が頓悟して最初で最後の参禅に部屋を出て行った後。僅か30分後に悲鳴が聞こえる場面まで。
京極堂が云った、本来なら憑物落としは自力でやるのが修行と云っていた通り、祐賢和尚と常信和尚のやり取りに引き込まれました。
だからこそ余計に4巻が切なくなって来るのですが……。
榎木津の来襲っぷりに惚れ惚れします。
Posted by ブクログ
京極堂シリーズ
寺の地下牢に幽閉される老人、菅野博行。かつて久遠寺病院で働く小児科医であった菅野医師のなれの果て。幼児にしか性的魅了を感じない菅野の神経を蝕んだ鈴との情事。久遠寺医師との会話。榎木津のことば。遺体となって発見された菅野。2人の上役の間で悩む英生。
Posted by ブクログ
僧が警察の憑き物落としを敢行するとかw
まあ、その僧は京極堂による憑き物落としで救われたのだが。
幼女強姦元医者の僧は榎津により大悟し、僧♂を巡ってのBL争いも、誤り認めることにより大悟。
魔境はただ受け流し、ただなされるがままにできるまでに大悟し、妄想幻想を受け流し続けていられる坊さんは稀なのだろう。
三巻の最後の最後で発生した事件。
鉄鼠の憑き物は既に京極堂が落としたとはいえ、最後の闖入者は矢張り京極堂が落とすのだろうな。
楽しみだ。
Posted by ブクログ
さて面妖な...一体犯人は誰なのか?
榎木津も京極堂も犯人はいないようなことを言い始め、バラバラに起こる事件や狂言は一つ一つ解決していく。なのにホンボシは翳るばかりである。そして奇怪であった成長しない少女の正体もその過去に纏わる事件も発覚し、新たな死体が発見された。謎が謎を呼び読んでいて全く先が見えないもどかしさとワクワク感がどこまでも続いていく。ここまでを通して困ったちゃんの警部補が急成長していく過程も面白い代わりに、今回は関口がさっぱりだ。ひたすら檻だ檻だと繰り返すだけで本質を全身で感じているんだろうけど今シリーズでのポジションがよくわからないのが残念だ。謎の寺の運営の実態も垣間見えてきて宗派のつながりも分かり始めた。しかし真犯人像が想像もつかない。ははーん、あいつが犯人かって想像すら覚束ない。どう収束するんだ?