【感想・ネタバレ】身勝手な狩人のレビュー

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身勝手な〔攻〕と、綺麗な〔受〕の物語。そこに美形なVIPが、ヨコヤリをしてくるが…というストーリー

初めからお互いに胸のうちを言い合っていたら、ここまで拗れなかったのでは…

最後は、ハピエンですが
まだこれからも、すれ違いがありそうな…

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2018年08月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 一流の商社に勤める高瀬智嗣の秘密――それは高校時代に、好奇心から親友と身体をつなげたことがあることだった。
 それから六年――。
 当時の彼のことも思い出さなくなってきた頃、その親友――岩崎開が、新入社員として智嗣の勤める会社に配属されてきたのだった。
 六年間も音信不通であったのにも関わらず、開は何食わぬ顔で智嗣を自宅へと誘い、そのまま「セックスしよう」と言ってくる。
 そんな開に智嗣は戸惑いを覚えるけれど、口づけられたことでそのまま流されてしまう。
 そして再び身体をつなげる日々が始まった。
 智嗣は「なぜ開は僕を抱くんだろう?」そんな疑問を抱きながらも、それを開にぶつけることもせず、求められるがままに、快楽に溺れていく。

 ところが、そんな智嗣の前に取引先のVIPが現れたことで二人の関係に変化が訪れる。

 彼は智嗣に対して「好きだ」と言うけれど、そんなことよりも智嗣にとって「お見合いをした」という開がどうして自分を抱くのか……ということの方が気になって――

 という話でした。
 軽いノリで「さわりっこ」を初めてしまった二人が、月日をかけて再会して、やっぱりちゃんとした言葉のないままに再び関係を始めてしまったから。
 どっちも相手の考えていることがよくわからなくて、疑心暗鬼になって。
 でも身体だけは繋がっているから、なんとも言えないまま二人の関係が続いていて。
 けど、どっちもそろそろ限界で。
「どうして自分を抱くのか」
「どうして自分に抱かれるのか」
 聞きたくても聞けないそんなもどかしい関係の話でした。

 聞きたくても聞けないもどかしさはとってもよくわかって、ちょっと切ない気持ちになりました。
 それにしても、迫ってくるVIPにちっとも気持ちが向かなかった智嗣は逆にすごいなー……とちょっとだけ思いました。

 腐れ縁のリーマンBLお好きな方はぜひどうぞ。

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2012年08月25日

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