あらすじ
「語学の壁」「ネットワークの壁」を乗り越えて、世界に通用するビジネスパーソンになる!
米国では、人は個人の自律性を優先させ、会社や組織の枠を越えて個人のレベルでつながり、そのネットワークが人を動かし、結果として仲間や組織、会社ができあがる。米国を「ハブ」に1つにつながったグローバル社会が形成され、新興国の人材もそのネットワークに次々に入り込み、そこで育った人材が母国との接点となって経済成長を支えている。
しかし、日本人だけがうまくつながっていない。それには、2つの壁がある。こうしたネットワークに入れないという「ネットワークの壁」、そして、しゃべる英語ができないという「言葉の壁」だ。これらは、考え方やノウハウ、ちょっとした工夫や訓練で克服することができる。本書では、それらを体系化してまとめたものである。
著者はシリコンバレーで起業して30年。日米企業の架け橋となり、多くの日本の技術者を実践・教育してきた。MBA留学は負担が時間も費用もかかってしまう。それに代わる短期で効果的な方法論として、明日から実践できること~現地での180日プログラムまで、具体的なトレーニング方法を紹介する。
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Posted by ブクログ
著者はシリコンバレーで企業をした人。現在は、海外にも多くの拠点をもつシステムエンジニアを上場企業に送り出す会社の社長である。
日本がグローバル人材を輩出できていないのはなぜなのか。
語学力とネットワークが足りないと言われている。
日本はタテ社会で、組織にいることがステータス。対してアメリカはヨコ社会で個人が主となる。だから会社を辞めても個人同士で繋がっているから、ネットワークが途切れることが無いそうだ。アメリカで成功するには、このヨコ社会に入っていかなくてはならない。
国際化とグローバル化の違い。それは、日本で作ったものを海外でただ売るのは国際で、デザインをアメリカでして生産するのを違う国で行う体制を作ることをグローバル化という。
自分がグローバル化するには、自己主張の訓練をすること。それはただ自分の意見を押し付けるのでは無く、発表するということ。そこには対等な姿勢が必要となる。
得意分野を持つ、ゼネラリストよりもスペシャリスト。平均的な仕事ではアメリカでは通用しないそうだ。
独善的な意見もあるが、聞いていて響く内容が多い本である。