【感想・ネタバレ】体制維新――大阪都のレビュー

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Posted by ブクログ

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橋本さんが、堺屋太一さんと共同で「大阪都構想」について、書いた本です。

著書の中で、いくつか印象に残っている部分を紹介します。

・本当の改革とは、人事の交代や政策の変更ではなく、体制(システム)を変えること

・国は国の仕事に専念して、日本の国際的プレゼンスを高めることに注力する

・都市間競争を促し、都市が世界と勝負をする

・トップに必要なのは組織マネジメント。組織が機能するように仕事の割り振り、役割分担を決めること

・政治マネジメントで最も重要なのは、議論を尽くすべき問題は徹底的に議論し、既に判断に機が熟したされるものは思い切って判断を下すこと

いろいろ賛否両論もありますが、個人的には、橋本さんの強いリーダーシップには、今後も期待をしたいです。

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2013年01月14日

Posted by ブクログ

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大阪府と大阪市の二重行政・二元行政を解消するために掲げた「大阪都構想」について、橋下徹氏自らがその構想の内容を語っている。
氏は政治と行政の役割分担を明確に著している。政治は勘と情、行政は理性と論理で行うものだと語り、政治家は方向性を示し、公務員はその選択肢を示すことが役割だとしている。この両者の役割の違いはよく解る。そして、政治と行政が両輪として機能することが地方自治にとって重要だとも思う。
一方で、大阪都構想のメリットばかりが列挙され、デメリットが全くないかのような論述になっている感は否めない。例えば、大阪都構想では「大阪市を解体し、8~9の特別自治区を作る」としているが、当然ながら区議会ができ、議員数は今よりも増えるだろう。また、「虐待を受けている児童の一時保護権を特別自治区に与える」と言うが、児童相談所の職員数が不足している現状を考えた場合、マンパワーの面において、果たして区単位で対応できるのか疑問に思う。氏は、将来的には大阪市の周辺自治体まで再編するビジョンを持っているが、「平成の大合併」において、市町村合併が日本で一番進まなかったほど自己主張の強い自治体・住民が、そう簡単に大阪都の一部になるとも思えない。
いずれにせよ、大阪都の実現には数多くの障害があることは間違いない。しかし、ロンドンやパリといった世界の大都市に打ち勝とうとする氏のビジョンや、平成23年度の大阪府知事選挙、大阪市長選挙の投票率が上がったように、有権者に関心を持たせる氏の発信力はすごいと思う。

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2013年06月19日

Posted by ブクログ

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二重行政。
大阪府と大阪市。大阪市は基礎自治体にしては大きすぎる。それぞれの区長が役人なので、主体的な決定ができない。そして広域自治体としては大阪市だけでは視野が狭すぎる。なので、「大坂都」構想。
成長戦略を国が作る時代では無くなってきた。日本には少なくとも東京の他にもう一つ大きなエンジンが必要だ。
人事を変え、経営を変えても駄目なら体制を変えねばならない。納得。

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2012年12月20日

Posted by ブクログ

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確かにこの本では具体的なこと施策は語られていないように思える。
しかし、それはこれから前に進みつつ示されてくるものであり、「地方は地方のことをし、国には国のやるべきことに集中してほしい。また、そのためには大阪の制度を変えていかなければならない」といった方向性は真っ当であると思う。

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2012年11月23日

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