あらすじ
ミツバチなど身近な生き物を大量死させ,子どもの発達障害の一因とも疑われるネオニコチノイド.世界が規制や禁止に向かうのに逆行して,日本では規制緩和!? この日本人がつくった「効きすぎる農薬」の正体とは? 深刻化する環境や生態系,人体への影響とは? 進展著しい研究成果を踏まえ医師が問題を告発,解決策を探る.
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Posted by ブクログ
1990年代に出てきた浸透性殺虫剤の主要成分であるネオニコチノイドの危険性を鋭く指摘している本だが、虫を殺す効果があるのならヒトにも同じように作用することはある程度化学知識がある人なら推測できると思っていた.だが、「農薬メーカーに、殺虫剤の哺乳類への毒性に関する論文を、専門知識をもって科学的に冷静に判断できる人材がいないらしい」との指摘(p70)があり、恐ろしい状況にあることが分かった.稲は育つが害虫が全くいなくなることをどのように捉えるかは、化学的な感覚というより、自然環境への配慮を考慮すべき常識だと思う.
Posted by ブクログ
化学物質暴露による機能障害については、今の化学物質評価の課題点だが、それに目を瞑ってる現状への警鐘と捉えて読んだ。
農薬は有用だが、今の組織学的変化を重視した制度を安易に信じて多用することへの警戒が薄すぎる。農薬の使用からの期間は、人の一生にも満たないことに真摯であるべきだと思う。
Posted by ブクログ
岩波ブックレットNo.1102です
とにかく岩波ブックレットは新刊が出たらテーマに関わらず読むことにしています
自分にそういう縛りを加えることで、それまで特段興味のなかった分野においても知見を得ることができるからね(ふふん)
でもってやっぱぜんぜん興味沸かないわとなってもブックレットなのであっという間に読み終わるし
で、今回はネオニコチノイドという農薬のお話
かなり乱暴にぎゅっとすると、めちゃくちゃ効きまくる農薬ができました!もう害虫全滅だし効果は長いし、なんなら近く飛んでるミツバチもみんな殺しちゃうけど人体に無害です!やった〜!ってそんなわけあるかー!(# ゚Д゚)っていう
うーん、そもそも日本て農薬に対する規制がゆるゆるらしいのよね
わい、これって消費者の側にも問題あると思うんよね
あまりに無知ってこともそうだけど、白いお米を喜びすぎなのよ
見た目で味変わらんて
ちょっとでも虫たかったらアウトー!みたいなね
うちのばあちゃんなんかあれやで?「虫が食うくらい美味いってことだっぺよ」言うてがんがん押し込んできましたよ(押し込む?)
あと安くて良いものってのはなかなか難しいよってのを認めようとしないのな
あれほんと止めて
無理だって
牛丼屋の店員に一流の接客を求める層な
お金稼いでホテルニューオータニとか行って下さい
スマイル0円とか無理やねんて
あ、あとばあちゃんて父方のばあちゃんな(誰もそこは気にしてないわ!)
Posted by ブクログ
ひまわりめろんさんの本棚からです、いつもありがとうございます。
この本は「ネオニコチノイド」とよばれる種類の殺虫剤について書かれています。
人情として、有害なものはからだに入れたくないですよね。
「コップ」の例えばなしを聞いたことがあります。
みんな有害なものを入れる「コップ」をもって生まれてくるそうです。けれども、その大きさはひとそれぞれ。そして「コップ」があふれると・・・減らして入れないようにするしかな。
わたしもそうですが、病気をお持ちの方は特に気になりますよね。
よむと「ネオニコチノイド」についていろいろ知ることができました。
日本でも使われていて、作業が楽になるから高齢農家や兼業農家に喜ばれているみたいです。
性質は、細胞膜を通り抜ける「浸透性」と、水に溶ける「水溶性」を持っているようです。しかし、著者の平 久美子(たいら・くみこ)さんは、そんな性質も含めて巡り巡って「国が亡ぶ」と心配されているようです。
この本は高い視点で書かれていて、学会誌の政治的な総説風です。「はじめの一歩」としては難しい内容でした。
それから、普通の消費者はどうしたらいいかは書かれていないように思います。平さんは、日々どう対応されているんでしょうか?どうやらそのような本ではないようです。
先日、焼き芋を作ろうと、スーパーに買い物に行くと、オーガニックさつまいもと、普通のさつまいもを売っていました。オーガニックは少し小ぶり2個400円、普通のは3個400円でした。
自分で作れないなら買うしかないわけですが、選択肢はいろいろありますね(わたしは両方買いました!)。
そうゆうことでもないか。なんとな〜く意識したいと思います。なにを?