あらすじ
政治論争のテーマとなって、すっかり有名になった国の特別会計に眠る金、霞が関埋蔵金。実際、どれだけの資産が眠り、毎年どれくらいのお金が積み上がっているのだろう? そして、結局どれだけのお金が使えるのだろうか? 「お役所用語」と「省益」に彩られた膨大なデータの裏側を、経験豊富な経済記者が懇切丁寧に読み解き、独自の試算を提示する。
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Posted by ブクログ
『霞が関埋蔵金』(菅正治、2009年、新潮新書)
いわゆる霞が関埋蔵金といわれるもの。それはいったい何なのか、あるのかないのか、あるいはどれくらいの額があるのかがよくわかる書。
霞が関埋蔵金とは、特別会計で余っているお金で一般会計に使えるお金のことを指します。筆者は、使途の限定されている特別会計内で余っている無駄なお金を、使途の自由な一般会計に繰り入れて財源を有効に活用すべきとした上で、どのくらいの額を一般会計に繰り入れることができるのかについて検証していることから、霞が関埋蔵金の現状についての理解が深まるとともに、財政の特別会計を中心に財政学の勉強にもなった。
(2010年8月27日 大学院生)
Posted by ブクログ
兆単位の特別会計の剰余金。各省庁の堅いガードにこれまで全く手付かずとなってきた聖域。各省庁の権益を守るため、如何に無駄に積み上げられてきたかがよく分かる。今後、これらがどのように扱われるのか、国民としての注視が肝要。