【感想・ネタバレ】なぜフランスでは子どもが増えるのか フランス女性のライフスタイルのレビュー

あらすじ

フランスの出生率が上がってきた理由とは? 近年「子どもが増えている先進国」として知られるようになったフランス。その理由は少子化対策の成果? それとも婚外子が多いから? その社会的背景から探る。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

少子高齢化待ったなしの状況でこういう本が読まれるのだろうなとおもうが、フランスの制度の歴史が分かりやすく書かれている。
著者も書いている通り、全く文化の異なる日本で同じことが導入されるかは難しいが、経済状況の変化から、専業主婦が減り続けていかざるを得ない状況は30年前のフランスと同じかもしれない。どちらかと言えば、低所得階層への出産、育児、教育への各種手当が手厚く国家と雇用主負担の家族手当金庫から拠出されているというのは興味深かった。
日本では企業が支払っている、家族手当や住宅手当等、家庭維持の為の経費を雇用者と雇用主、及び国家とで管理していると言うしくみはある種公平かもしれない。
女性の多くが専業主婦を自明のものとして志向し、結果として出産後のパートや派遣へと就業する流れは、文化的な背景もさることながら、配偶者控除や第3号被保険者と言った家族政策、及び企業の低賃金労働者獲得とのニーズが合致しているからなのだろう。
あと10年後ぐらいに、若い人たちがもっと結婚しやすく、子供を産みやすくする方向へ社会を変えていくためには参考になることは幾つもあるように思う。
人生一人より二人の方が、生きるのは楽しいと私は思っている。

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2012年02月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フランス女性はセクシャル、かつ小さい頃からころから自分の体は自分で守るという意識をもったうえで恋愛をつくりこむ。男性任せではないということだ。また、能力さえあればそれに見合った就業の機会が提供され、一生涯社会的にも自立できるシステムが構築されている。働きながら安心して子育てできる環境が万全であり、寧ろ働かない女性は無能とさえみなされる。男性側には妻を食わせなきゃならないという気負いはなく、主夫業に専念する男性も少なくないようだ。婚姻関係はパスク、事実婚など緩やかな男女の結びつきから始まり必要に迫られれば結婚すればいいという気安さ。なお、フランスでは同一労働同一賃金であり、日本のよう非正規・正規間差別はない。若年でも気軽に結婚できる環境がある。意外だったのは婚外子が多いこと、移民が多いことは多産の理由ではないということ。日本女性の高学歴化は男性にほぼ匹敵するほどに進んできている。企業側も優秀な女性を引きとめておくために自然に働きながら育児ができる環境を作らざるを得ないのでなかろうか。フランスにおける出生率の高さはフランス女性の自立心であり、自立できる環境づくりがその最たる要因と見た。フランス書院・・・。

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2012年07月05日

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