あらすじ
「センスのある考え」は再現できる
◎電通の社内勉強会から生まれた「アイデアを生むフォーマット」を初公開。型があるから誰でも再現できる!
世の中には「どうしてあんなことを考えつくんだろう!」「あの人はセンスがある!」と思えるような人がいます。でも、自分には「センスがないから」と言ってあきらめる必要はありません。実は、センスがある人には、独特の思考法があるのです。
本書は、電通の社内勉強会から生まれた、「自分の感覚」をもとに、多くの人から賛同されるアイデアやヒットを作っていくための、まったく新しい思考の本です。
ヒントは「インサイト」と「裏から考える」こと。それだけで、見える世界が変わってきます。
「自分の感覚を信じられない」
「自分にはセンスがない」
「自分はいいと思っているのに社内で賛同が得られない」
といった方に、ぜひ手に取っていただきたい1冊です。
◎ピーター・ティールも重視した?「インサイト」を見つける教科書
マーケティングの世界では、「インサイト」という言葉がよく使われますが、センスのある人は「インサイト」を見極めています。「インサイト」とは「人を動かす 隠れたホンネ」。だからこそ、新しくて、みんなが喜ぶ意見が出せるのです。今まで体系立ててその「インサイトの見つけ方」を学ぶ本はありませんでした。本書では、誰もが「インサイト」を見つけるための方法を解説。読んですぐ役立つ内容になっています。
ピーター・ティールは、「爆発的に成長するスタートアップは、市場における『隠れた真実』を土台に築かれる」と言いました。「インサイト思考 」はマーケティングだけでなく、ビジネスのすべてにかかわる「ビジネスを生み出す究極の思考整理術」です。
●こんな人におすすめ
・いつも発想がありきたりになってしまい、センスのよい考えがまるで出てこない人
・データを見ていてもアイデアや解決策が、まったく出てこないと悩んでいる人
・マーケティングを勉強し、王道のやり方を実践してみても、思うように商品が売れるようにならなかったという人
・「これかも」という直感は湧くのに、それをうまく論理立てて社内や顧客に伝えられない人
・「これかも」という直感は湧くのに、自信がなくて言い出せずにお蔵入りになりがちな人
・「アイデアや発想はセンスだ」と感じ、あきらめを抱いている人
・凄腕の先輩や上司たちの「その手があったか!」「そうそうこれがほしかった……」というアイデアを見てきたけれど、いざ自分でやろうとしても、できる気がしないという人
・「直感」では正しいと思うけれど、「数字で説明して」「論理的に説明して」と言われて説明ができなくなっている人
・「データ」を見たところで、ありきたりのことしか思いつかない人
・ロジカルに考えたところで、飛びぬけた考えが出てこない人
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
自分用メモ
・インサイト=人を動かす隠れた本音
(ニーズ=明らかな本音で人を動かす)
(ファインディングス=人を動かさない隠れて本音)
(常識=明らかな本音で人を動かさない)
・インサイトが機能するための5つの条件
-聞き手の内面に気づかせ、ハッとさせる発見や驚きがあるか
-人の発想を広げるインスピレーションがあるか
-自分が心から腑に落ちているか
-一行で言い表せて、誰もが理解できる言葉か
-人間らしさや人間の本質があるか
・インサイトの探し方
①出世魚モデル
-日常の違和感
-違和感を抱いた常識を把握する
-隠れた本音を探す
-隠れた本音を言葉にして、仮説を立てる
-説得させる
②逆説モデル
-みんなは、◯◯だと思ってるかもしれないけど
-実は◯◯ではないか?と自分は思う
-なぜなら◯◯だから
・課題と問題
課題とは、問題の解消のために、自分なりにインサイト(隠れた本音)を踏まえて、その本音を叶えるに嬉しいことを考えて実行すること。
課題=インサイトを探索して、提供価値を考えること
Posted by ブクログ
インサイトについてただひたすら深掘りしており、「隠れた本音」や「なんか違う」などの違和感を探すコツなどがよく説明されていました。
項目ごとでもそうですし、ページ毎でもステップを踏んでいるので理解しやすく、実践もしやすいような内容でした。
長時間かけて読んだ書籍で、冒頭や中盤などは頭から抜けてるいるのでまたメモを取るなりしながら、繰り返し読み、頭に叩きつけていきたいです。
逆転の発想が欲しい方だったり、開発担当の方だったたりが読まれたら、より面白いのではないかと思います。
Posted by ブクログ
インサイト、物事の隠れたホンネに気づくためには自身の感情に目を向けて表現することが大切なように感じた。
他人の考えやホンネを理解するには、まず自分の考えを持っていなければ、比較したり共感をすることができない。
他人を理解するには自己理解が大切。
「言語化」した数だけ「感情」があり、「感情」の数だけ「世界」があると言う言葉が気に入った。
湧き出た感情は言語化し表現しなければないものになってしまう。込み上げる感情を大切にしていろんな世界に目を向けていきたい。
Posted by ブクログ
キャッチコピーのセンスを磨くための本。自分でも気付きにくい本音=インサイトこそ大事であり、日常の違和感をインサイトに昇華するための思考プロセスの型が紹介されている。
「出世魚モデル」の5ステップを簡単にまとめる。
1. 日常の中の違和感に目を向ける。
2. 違和感を抱く契機となった常識を明らかにする。
3. 違和感に隠れている本音を探る。
4. 隠れたホンネを、納得のいく言葉にする。
5. 自分の言葉を、みんなに信じてもらう。
Posted by ブクログ
インサイトの反対語は試行錯誤
インサイト=周囲を注意深く観察して何かを発見してこれぞ!という一つの解決策を見つけること
人を動かすと隠れたホンネが二つ揃うとインサイト
似ているようで少し違うワードをAIが出すのはまだ難しいかも、でもすぐできるようになるのかも(羨ましい→ずるい、とか)
人間が生み出すわずかな対話のズレを、AIは代替できるのか
常識や定説を認識するのは、簡単そうに見えて一番難しい
Posted by ブクログ
インサイトとは、その見つけ方、活用の仕方について丁寧に説いている。具体的な事例もあり、参考になる。特に、なんとなく思っていたり、気づいていたりすることをいかに言語化するかの重要かがわかる。
Posted by ブクログ
インサイトとは、人を動かす隠れたホンネ。インサイトにより、試行錯誤せず、一発で鮮やかに問題解決に至ることができる。アイディア出しに悩んだときに考え方のフレームワークとして読みたい本。
Posted by ブクログ
考え方の本をいくつか読んでみたいな、と思った中で選んだうちの一冊。
タイトル通り、センスの良い考えを導き出すコツを教えてくれる本だった。
総じて読みやすくて面白かった。特に、実践例としてお酒が飲めない人のためのバーを作るまでのインサイトの育て方が印象的だった。「飲み会が嫌い」というところから「飲める人ばかりが楽しんでいてずるい!」というインサイトにたどり着くまでのプロセスが、ストンと落ちた。自分もお酒が飲めないので、「めっちゃわかる~!」となった。これがインサイト、というのを体感できた。
自分の感情を大事にする、というのが再確認できた。日記はこれまで通りつけるとして、違和感と常識の表を作って、自分なりのインサイトを育てていきたいと思う。
Posted by ブクログ
インサイト=隠れたホンネ
→人を動かすことができる
インサイト+1行で言語化 誰にも理解、共感させることができる
常識・定説・・・わかりすぎて人は動かない
ファインディング(発見気づき)・・・人が動くまでいかない(感情まで影響しない)
ニーズ・・・人が動く表のホンネ
インサイト・・・人が動く裏のホンネ
「ゼロ トゥ ワン」ピーターティール著
Posted by ブクログ
アイディアを出す会議。
頭を捻っても全然思いつかない…
若手の部下は、ポンっと突破口になるような解決策のアイディアを出し、「あいつ、やるな。」と悔しさや落ち込みを感じたことはありませんか。
この本は、優れたアイディアを生み出す源泉となる、「人を動かす隠れたホンネ」、を作り出す方法論について記された書籍。才能ではなく、スキルで身につけることが可能。希望を感じる書籍でした。
Posted by ブクログ
人を動かす隠れたホンネ=インサイト
※ニーズでもファインディングズでも常識定説でもない
【価値】
状況に隠れている本質を捉えて一気に問題を解決すること
【機能するインサイトの条件】
1.聞き手の内面に気づかせ、ハッとさせる新たな発見や驚きがあるか
2.人の発想を拡げるインスピレーションを感じさせるか
3.自分が心から腑に落ちているか
4.1行で言い表せて、誰もが理解できる明確な言葉にできているか
5.人間らしさ、人間の本質があるか
【出世魚モデル】
気付き、違和感を持つ感性力
常識定説を改めて把握する常識把握力
当たり前に疑問や問いを持つ問題提起力
仮説や推論を立てる言語化力
客観的にわかるように確認検証する説得力
【逆説モデル】
みんな〇〇だと思っているかもしれないけど、本当は△△なのではないか?と自分は思う。
言って欲しいを言ってあげれば人は動く
Posted by ブクログ
相手が何を求めているかを正しく見抜くことは、直感なんかでは当然できないものと分かっています。
(相手のホンネが即時100%わかれば、人間関係もビジネスもすべてうまくいきますね。)
ただ、ビジネスの成功はそれを見抜き、具現化してこそ果たすことができるものだと思います。
昨今、立場・仕事上、色々な人とコミュニケーションする機会が増えましたが、まぁ何を言いたいんだ?何をして欲しいんだ?結果どうなりたいんだ?が理解不能のオンパレードです。
おそらく当事者本人も気づいていない「裏側/深層」に正解が隠れているんだなと。
その度聞き返して真意を確認・掘り下げる。
データを見て正解の仮説を立てる。
前提を疑い真っ白な状態から見つめなおして考える。
日々実践していることも書かれていましたが、一方で日々の企画や仕事に対して100%活用できているかというと、疑問符が浮かびます。
今までデータ分析中心でしたが、本書に書かれているような行動をしてみるのもアリですね。
■インサイトって何?
・裏側から考える=相手のホンネ、気持ちを考える(隠れたホンネを教える)⇒人を動かすホンネ=インサイト
★問題点の真因を考え一撃で解決に至ることこそインサイトの真骨頂。
*キーワード:本質的・必然の到達・全体最適・諸情報の統合・独自の視点
・機能するインサイトの5つの条件
> 聞き手の自覚
> インスピレーション拡大の先導者
> 自身を納得させる情報(定量&定性)
> シンプルかつ明確な言語化
> ヒューマニズムの保持
相手の気持ちを通じた全体最適を導く
・インサイトは使い分けが大事。ピンチの時こそ「裏側から考える」
* ピンチでない時はありのままの事象から考える。
■インサイトを発見するHowTo
★5つのステップ
1 日常の中の違和感に目を向ける
2 違和感を覚えた常識/定説を改めて把握
3 常識の裏にあるホンネは?(疑問/問い)
4 隠れたホンネを自分の納得いく言葉にする(仮説/推論)
5 客観的に誰もがわかるように確認/検証を行う。
・相手の感情に気づくためには言語化が必要。
⇒ 他人との共感を生み出す。人を動かす。
*感性力を高めるために、日々の生活の中での気づきや違和感を集めておく。考える習慣をつける。
・インサイトへ成長する”違和感や気づき”にはアンチテーゼ(反対の理論)になりえるかを考える。
*アンチテーゼは時としてマジョリティが思っている=大きなビジネスのインサイトになる可能性。
★常識/定説を的確に認識する。統計データ・論文・現場の実態などから現状を間違いなくキャッチすること。バイアスの除去。
★まずは全てを一旦疑ってみることから始める。問いかけ⇒フカボリ/ユサブリ
*考えているとの具体化。固定観念を揺さぶり、考え直す。
★感情を明確にしつつも適切な言葉で、疑問/問いを具体化する。ワードセンス・誰もが理解でき共有できる言葉選び。
■インサイトの育て方(見つけ方)
・気づき/違和感=日常の中のモヤモヤ
自分自身のリアルな感覚や切実な気持ちを通じて定説とのギャップに気づき、違和感を感じることができる。
・決めつけ=常識と違和感が生じる可能性が高い。きっかけとして自覚する。(他者バイアスほど違和感を感じるようにする)
・相手の「強い感情を表す言葉」と「思わずホンネが露見する言葉」を意識する。ストレートな言葉=ホンネ
Ex. 好き/嫌い/本当は~/正直~
・インサイトを見つける最も大切なこと=対話
SNS/文献/日々の雑談なども含めてチェックし、精緻な言葉を探っていく。
*情報や対話こそインサイトの出発点
★問いに対してはリフレーミング(自分のこれまでとは違った視点に当てはめて物事を見つめなおす)で掘り下げ、問いの解像度をアップ・具体化させる。精緻な言語化を行い、全員が共通理解をできるようにする。
■逆説モデル
・逆説モデルでインサイトの仮説を立てる。「みんな/世の中は~だと思っているかもしれないが、実は~ではないか?」常識/定説は過半数以上が思っていることを指す。
★説得力高める7つのポイント
> テーマ決定(切り口が斬新か?)
> 現状の正確な把握(世の中を明確に理解【常識/定説】)
> 強い主張(本当に伝えたいこと)
> 新しい情報(他の人が知らない情報)
> 明白な比較(数字による根拠明示)
> 客観的証拠(主観性の排除)
> 主張の巨大化(社会のためになることの訴え)
* 腑に落ちるためには??
■インサイトを見つける習慣をつけるために(トレーニング)
> メモ
> ヒット商品の分析(Goal→Before→Trend→What to do)
> チャットを使用した「なぜ?なぜ?」トレーニング
> とにかく自分で体験
> 言語化力のアップ(言葉探し・類義語のわずかなズレ)
■インサイトを使うときに本当に必要なこと
★新しいモノ・コトを作るためには、インサイトが極めて重要。インサイトが見つかれば「全体を貫く、新しい視点」も見つかる。
*課題=問題解消のために”自分なりに”インサイト=「隠れたホンネ」を踏まえて、そのホンネの望みを叶える嬉しいことを”実行”する
・インサイトを導き出し、イノベーションを起こすためには「データ」が必要。データのないインサイト=単なる根拠なき思いつき⇒検証困難/利益貢献ゼロのリスク
データを見る前に、自分自身の気づきや違和感を整理し、データを改めてみる。
★データ・AIの発達する中で、人間しかできないこと、考えられないことは何か?=面白いこと、風変わりなこと、人間ならではの”ひねり”を加えること。(AIのブレストを基本とし、人間の脳で応用/改編する)尖った個性を生み出す。
正しさを超える”真の正解”こそインサイト
Posted by ブクログ
センスの良い考えには5つのステップがある。
この本はそのステップを細かく書いてあるが極論その5つのステップさえ理解すれば他の部分は読まなくても大丈夫そう。
一番納得したことはインサイトに気づこうとすることと、それが自分の常識に対してどうだったから自分の感情がどうなったのかと認識すること。どちらかというと認知行動療法としての本として読む方がより腹落ちしやすいと思った。
Posted by ブクログ
与えられたテーマに対して、時間をかけて真面目に考えれば考えるほど煮詰まってしまい、突破口を開くことができない体験を味わってきた。ところが、それを一瞬で解決してしまう人も世の中には沢山いる。そのような事例を見るたびに、自分には無理だと「センスの良し悪し」で片づけてしまいがちだったが、一種のスキルとして訓練することが出来るらしい。
その第一歩が、日常生活の中で感じ取った「モヤモヤ」を言語化する意識的な取り組みである。言語化の精度が低いうちは、「何を言っているか分からない人」「面倒くさい人」と思われるかも知れないが、モヤモヤをどこかにメモして温めておく程度なら、誰にも迷惑を掛けないだろう。頭の回転は遅くとも、自分が気づいたモヤモヤはダイヤの原石かも知れない。その場でスルーせずに、向き合ってみたいと思う。