【感想・ネタバレ】ああ播磨灘(1)のレビュー

あらすじ

天下無双の横綱、その名は播磨灘(はりまなだ)! 自分を横綱の中の横綱と言い切り、一度でも負けたら引退すると豪語する、新横綱・播磨灘。 土俵入りでは仮面をかぶり、対戦相手を徹底的に叩きつぶす、非人道的な取り口。相撲界の禁を破り、観客の怒号をものともせず、播磨は破竹の連勝を続ける! とことん強く、誰よりも強い、どスゴイ横綱がここにいる!! 読むと強くなる痛快横綱漫画!!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 全話読んだ。横綱とは神であり、横綱である播磨灘は神である。コレを徹底してるのが凄まじい。神なので四股を踏めば邪気を払い、信心をなくしたとかおばちゃんは播磨灘に会えば手を合わしだす。入場は仮面を被りムチャクチャするが、それは観客を喜ばせるものではないみたいと、なぜそんなことをするのか?分かるようで分からんところがまさに神播磨灘。
 そんな尊大で神として振る舞う播磨灘に向かう力士たちのドラマが中心で、ここが面白いところなのだが、一番好きなのは播磨灘の胸中が見える最終盤。立ち向かってくる相手のドラマを完全にへし折り、横綱とは何か?神とは何か?誰もそれを理解し得なかった悲しみがぶちまける様はまさに孤独の神、本物の鬼神になってしまったゆえの決着は脳裏に焼きつく。
 そこまでやっておいてラストシーンはニヤリと笑う播磨灘で締めるのがグッとくる。孤独の神にして置いてそこで終わらせない作者のやさしさを感じる。
 中盤のヤクザの親分が出るところとかグダったところもあるけど、播磨灘は神で、それに立ち向かう力士たちの物語の部分は外さなかったので最後まで楽しめた。

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2025年09月23日

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