あらすじ
稀代の悪女ラディナを前世に持つ令嬢リゼットは、かつての人生の壮絶な記憶に苦しめられていた。前世の自分が傷つけ、どうしても忘れられない人がいる。そんな想いを抱えたまま縁談相手の次期侯爵クロードに会うも「君と本当の夫婦になるつもりはない」彼から申し込まれたのに、なぜか白い結婚を望まれて――。凛として美しいクロードと形だけの結婚をしたが、翌朝目覚めたら冷ややかでそっけなかったクロードに抱き着かれていて!? 「君のことを好きになってしまった。どうか本当の夫婦になってはくれないだろうか？」歴史の狭間に消えてしまった恋と、その続きを紡いだ新たな愛の物語。《第４回ジュリアンパブリッシング恋愛小説大賞銀賞受賞作》
※こちらは単話1～7話のセット版です。重複購入にご注意ください。
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今世で
最近流行りの転生や前世もの。こちらは前世悪女として歴史書にものるヒロインのお話で、設定自体はありきたりと思いましたが、読み終わってみると最近読んだ物語の中では一番良かったです。
前世結ばれなかったヒロインとヒーローが今世で出会いお互い前世持ちでその当人同士だと知らず契約結婚をします。気付いてからのヒーローの変わりようとヒロインの戸惑い、そして距離の縮め方など丁寧に描かれていました。視点もヒロインとヒーローの両方があり、より前世についても二人の誤解とすれ違いなど理解できました。これで銀賞なら金賞と大賞が楽しみなほどでした。
前世では結ばれなかった2人が転生してお互いを好きになっていくお話です。ありがちなお話かもしれませんが、2人の前世、今世での気持ちが丁寧に書かれていて涙なしには読めません。
オススメです。
こういうお話、好きです
あるあるですが、「君と本当の夫婦になるつもりはない」と白い結婚から始まります。でも、クロードのたいどが急変し、急にラディアを愛し始める..二人の間に何があったのか。最後はハッピーエンドです！
とてもよかったです！
転生して結ばれるお話はよくありますが、ヒロインの前世が壮絶で胸がつまる思いがしました。前世の記憶が戻ってからの人生が二人にとって空虚なものになってしまって幸せとか、喜び、楽しみを真から感じることができなくなってしまった。でも、また巡り会うことができて本当によかった。購入してよかったです。
いろんな学びがあるお話
初めて読む作家さんでしたが、大変よい買い物をしました。
前世での恋人とまた出会うのはよくあるお話ですが、また別の人間としてもきちんと惹かれるプロセスが丁寧に描かれていてよかったです。
また、前世が苦しすぎてそこから逃れるまでに2人で協力するというのもよかった。
文化や習慣などができるには誰かの思いがあるというくだりにはハッとさせられましたし、その通りだとしみじみ。
とってもよいお話でした。
次回作も楽しみです！
