あらすじ
大人気RPGゲーム【レジェンド・オブ・ソードクエスト】シリーズ最新作の発売日に死んでしまった大学生の優気は、どうやらその世界の勇者として召喚された……らしい。いつもなら初代勇者の血を引く子孫が魔王を倒す旅に出るゲームなのだが、優気はとある国王によって異世界から召喚された≪キトリス≫という青年に転生していた。
付与された相手の称号と能力値(ステータス)を見ることのできるチート能力とともに、違和感を覚えながらも命じられたとおり魔王を倒す旅に出た優気。しかしそこは、最強の将軍でもレベル5、最大まで能力を上げた優気がレベル30、ラスボスの魔王はレベル100の世界だった!
当然魔王との戦いは惨敗し、チートを使って本物の勇者を探すことにした優気は、訪れた街で〈見習い勇者〉の称号を持つレベル6の少年・シモンと出会う。貧しくもスラム街で逞しく生きる彼に、衣食住提供の代わりとして無理やり師弟関係を結ばせ、ニセ勇者の自分が生き残る唯一の道としてシモンを〈本物の勇者〉へと育て上げることにするが……?
感情タグBEST3
泣いた
主人公が優しいお兄さんで、やるときはやるしっかりした性格なのが良かった。
それに世話をしている子供達が可愛くて癒された。
話の設定としてはよくみられるゲーム世界に転生する内容だが、キャラ描写がしっかりしており愛着が湧いた。あとパンがうまそう。
BLとしてキャラがくっつく過程もよいが、それ以外で話の根幹となる箇所で泣いてしまった。自然に涙が出て自分でも驚いた。
それと個人的に初めてシーンをちゃんと描いてくれた点がとても良かった。他作品だとダイジェストや2回目にとばされるとかもあったので。
イラストも綺麗で、全体的に満足感が高い作品だった。次も作家買いしてしまいそう。
泣ける
前作も良かったですが
今作は、もっと良かったです。
前作を読んでなくても大丈夫です。
孤児達の為に献身するキトリス
方や、真の勇者に嫉妬する
リアルな感情も共感しやすく
後半は、切なくて泣けます。
Posted by ブクログ
初代様には仲間がいない
を読んで、続きがあることを知ってしまい、つい手を出してしまった。
シモン、良かったね。
そして!前作を読んでいると分かる魔王の弱点『犬』がクスッときて、前作を読んで無くても面白いけれど、読んでいたらクスッとくる部分もあって、とてもお得感を感じてしまった。
互いに互いしかいない関係は、前作に引き続き、その過程がまた萌えどころ沢山でよかった。
娼婦の母親の他者に依存する生き方がいやで、ああはなるまいと誓ったシモンが、師匠に依存していき、もう母親を馬鹿に出来ないと独白するに至る過程は、もう仕方がないよね、と思えてしまった。
自身が世界の特別になれたと思っていたら、そうではなく。才能が頭打ちの自分を軽々と追い越していく弟子に、自分の矮小さを突きつけられ、それでもちゃんと、へこたれず、自暴自棄にならず、他者を虐げずにいられたなら、かならず報われる。とても優しい物語だった。
沢山の悪意や悲しみや理不尽に打ちのめされても、しっかりと芯を持って生きられたなら、きっと誰もが誰かの救世主になれるのだろうな。
Posted by ブクログ
☆4.0
「初代様には仲間が居ない!」と同じ世界観を踏襲したソードクエストシリーズ2作目。
自分のレベルが30でカンストして魔王に勝てないから、本物の勇者を探して育てる話。光源氏・・・になりきれてはいない。完全に勇者くんが上手で執着つよつよ。
律儀に魔王を倒そうとがんばる主人公キトリスが可哀想可愛くて良かった。
前作に比べるとエロ少なめ。
電子シーモア
Posted by ブクログ
はいじ先生の書く、「鈍感な受けによって気づけば攻めがズブズブにされてるのに肝心な瞬間の前に受けに逃げられる、からのハッピーエンドの二人(なお病的な矢印の大きさ)」大好きです。今回も美味しく頂きました。
Posted by ブクログ
ゲーム世界の中に転生するも一定レベル以上にレベルアップできないキトリスが、孤児の天才少年シモンを見つけて育てていくファンタジーBL。
師弟関係かつ擬似親子かつ擬似兄弟かつ天才×秀才のどろどろ劣等感も吸える関係性の目白押し作品だった。
子育て関係で嘔吐描写が入ってくるのと、最後の一線までは越えないとはいえ攻めのシモンが成人しきる前にキトリスが手を出す(拒絶しない)形に見えなくもないので、気になる方は気になるかもしれないという部分もあるけれど、全体的にテンポの良いお話で面白かった!