あらすじ
「もし自分に飽きたなら、いくらでも取り替えてしまえばいいのよ」。美容整形をくり返すばあちゃんは言うけれど、私は、なりたい自分がわからない。見られることの痛みを描く、紗倉まなの最新小説!
周囲に馴染めずバイト先をクビになり、グラビアアイドルの仕事を始めた辰子。
売れっ子の仕事仲間はSNSの評価に神経をとがらせ、79歳のばあちゃんは傷跡を重ねながら整形をくり返す。
ゴールの見えない「美しさ」に追われ、ままならない体と生きづらさを抱える彼女たちは……。
野間文芸新人賞候補となった『春、死なん』に続く、新境地注目作。
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Posted by ブクログ
あまり期待しないで読んでみたが、これがなかなか読ませる一冊だった。老いてなお美容整形に嵌る祖母と、なんとなく売れないグラビアタレントを続ける孫娘。空気感がいい。
Posted by ブクログ
美容整形を繰り返すおばあちゃんと、社会に馴染めず売れないグラドルとして人の目に晒される辰子
「美しくなりたい」のは「美しくなくてはいけない」から
著者だから描けた物語観でした