【感想・ネタバレ】ありきたりな言葉じゃなくてのレビュー

渡邉崇

脚本家デビューのチャンスを摑んだ32歳の拓也。りえと名乗る女性との出会いをきっかけに、人生がどん底に堕ちていく。記憶がないのに強制猥褻だと示談金を要求され、親に借金をして支払ったのに、仕事先に怪文書を流される。仕事も夢も失った拓也の前に、素知らぬ顔で彼女が再び現れて ……。“軽はずみな言葉”が人生を狂わせる、実話を元にした物語。

[ブクログ · ★★★★★]

読みやすかった。



本当の気持ちを言葉にするのは、すごくすごく苦しい。ましてや自分の苦い記憶や辛い出来事なんて、口から言葉を出すのに胸が痛くなるような感覚がある。
そう言う経験もあるので、この本を読んだ時の「鈴本映莉」が「心にかたちがあったなら」を書いた時、読んだ時は本当に苦しかったのではと思った。
すごく読んでいて他人事とは思えない何かがあった。素敵な一冊に出会えたと思う。

[ブクログ · ★★★☆☆]

軽はずみな発言が人を傷つけてしまう、言葉の重要さを改めて考えさせられた。
京子の「自分の言葉、大切に扱いなさいよ。」が身に沁みた。

[ブクログ · ★★★☆☆]

本当に、タイトル通り、ありきたいな言葉じゃなくて、素直に気持ちを伝えることが大事なことだと再認識させてくれた作品。
主人公の両親がいい親すぎる。

[ブクログ · ★★★☆☆]

「言葉ひとつで人生が変わる」まさにその通りだなと思った。何気ない言葉で相手を傷つけ、人生を壊してしまう、言葉は刃物より凶器だと思った。嫉妬、承認欲求などで自分が思っている言葉とは裏腹な言葉を言うことが私にもあるが、ちゃんと思ってることは嘘偽りなく素直に相手に伝えたいと思った。