あらすじ
歳をとってきた自分の親や、身近な高齢者の様子がおかしい。これって認知症ではないか……。そんな不安はありませんか?
「家の中が散らかって片付いていない。掃除していない」
「性格が頑固になって、こちらの言うことを聞いてくれない」
「定年後、家に引きこもるようになった。外部との交流がない」
「暑いのに、熱帯夜でもエアコンをつけようとしない」
「陰謀論など偏った情報を信じるようになった」
「いじわるなことを言うようになった」
「同じ話を何度もするようになった」
「家の何もないところで転びそうになる」
不安になる気持ちはよくわかりますが、実は認知症ではなく、あわてる必要はありません。真の理由は別にあります。
本書は、働き盛りの現役世代の皆さんが、老いてきた親とどう向き合い、これから起きるであろうことに対してどう備えればいいのか、について解説したものです。
著者は、高齢の患者さんも多い眼の専門病院に勤務する医師で、高齢者も含めた医療コミュニケーションについても研究。これまで接してきた高齢者は10万人を超えます。
もし本書を、帰省のために新幹線や飛行機に乗る前に購入された方は、おそらく実家に到着する頃には、自分がどう対策をとればいいのかが見えてくるはずです。
ぜひページをめくって、その目で確かめてみてください。
目次
プロローグ ――老いてきた親、どこまで心配すべき?
第1章 いますぐ手を打つべき老いた親の問題行動とは
第2章 老いた親はなぜ部屋を片付けないのか
第3章 老いた親はなぜ料理にドボドボしょうゆをかけるのか
第4章 老いた親はなぜ家の中で転ぶのか
第5章 老いた親の姿は「将来の自分」
エピローグ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
■世界的に権威のある医学雑誌であるランセットは、2017年にアルツハイマー型認知症のリスク要因として、教育不足、難聴、高血圧、肥満、喫煙、うつ病、社会的孤立、運動不足、糖尿病の9つを発表した。更に、2020年には過度の飲酒、頭部外傷大気汚染の3つを加えた。そしてこの12のリスク要因を改善すれば、発症を40%ほど予防できるという。
■最も身近にいる人を疑う
象徴的なのが「物盗られ妄想」というもので、最も献身的に介護をしている人を疑う。そこには医学的な理由がある。高齢者の記憶の「ある特徴」により身近な人を訝しく思ってしまう。
特に高齢者の場合「感情を伴う記憶が残りやすい」という特徴がある。一方で感情を伴わない記憶は残りにくい。高齢になると記憶しやすい事柄、しにくい事柄が明確になってくる。子供が親の食事の介助をしている場面では「良いことをしているとき」は感情がなく記憶に残りやすい。一方で、ネガティブな出来事が起こったときほど怒りなどの感情が出て記憶に残りやすい。さらに高齢になると昔からの記憶(長期記憶)は残っているが、最近の出来事についての記憶(短期記憶)が抜け落ちやすいという問題もある。
この2つの記憶のメカニズムがあるため、認知症があって記憶力が減退すると、「物盗られ妄想」が起きやすくなる。感情と記憶の結びつきから普段からサポートしてくれている人に対してネガティブな記憶が定着し、さらに短期的な記憶のために財布をどこに置いたかをすっかり忘れてしまい、その結果、「財布を持っていたのになくなった」「身近なこの人は嫌な人だ」という2つの記憶により身近な人が疑われやすいということ。
■高齢者はなぜ早く起きてしまうのか。歳を取ると眠りが浅くなったり、必要な睡眠時間が短くなってくる。それにはいくつか理由が考えられるが、食が細くなることと、筋力低下も背景にある。
若い頃と比べて食事の量が少なくなり、結果として、筋肉量が落ちてくる。そうなると活動量が減って更に食が細くなる。それによって筋力が落ちて体を動かすのが億劫になり、活動量が減るという負のスパイラルに陥りがち。そうなると適度な疲労感が得られなくなり、眠りの必要性が下がってしまう。
筋肉量が落ちてくると「高齢による衰弱」つまり「フレイル」のリスクが高まってくる。これは介護になった原因のうち、男女ともに3位にランクインしているもの。フレイルには筋力が低下して身体能力が衰えた「身体的フレイル」と認知機能が低下したりうつ病になる「精神的フレイル」、外出して人と会うのが億劫になって孤立する「社会的フレイル」の3つがあるが、身体的フレイルは骨折や転倒のリスクが高くなった状態と言える。
■高齢者が一時停止をしなかったことによる死亡事故は若い人の2倍にのぼる。
■「自分は他人より優れている」と思っている人のほうが長生きするという研究がある。この場合、優れていると「思っている」ことが重要で実際に優れているかどうかはあまり重要ではない。なぜかというと、まず有能である(と考える)ことで、社会性が保たれる。社会から孤立せず積極的に外に出ていける。行動力に溢れ、自分自身の能力をポジティブにとらえ、ネガティブにふさぎ込むことが少ないので、心理的にも肉体的にもよい影響を受けて長生きする。
Posted by ブクログ
私の両親は既に他界している。
父は病院に1週間入院して(既に意識不明)亡くなり。母は交通事故で一日持たなかった。
それまで2人とも、自分のことは自分でやっていたし、父は会社を経営していた。
母もコンビニに食べ物を買いに行って、駐車場でバックしてきた車にひかれた。
要するに、子どもに介護という仕事を与えずに、他界したわけである。
2人とも脳出血が原因で亡くなるという、仲の良さであり、苦しまずに逝けたので、本当に幸せな両親だったなぁと思うのである。
そんなに簡単に楽にあの世に逝くことができるのだろうか。甚だ疑問だ。
この本を読むと、晩年の母を思い出す。
部屋の中や自分専用の冷蔵庫(弟家族と同居)の汚さは、本当にびっくりした。
母が酷いのかと思ったら、そうではなく、歳をとるとそうなっていくのだとこの本は教えてくれる。
今はまだ信じられないけど、誰でもそうなる可能性があるのだ。と、この本を読むとそう思わざるを得ない。残念ながら。
‥‥‥個人的トピック1
有休消化中だけど、ここ連日春から働く職場に行って、荷解き、机の整理などしている。
あちこち回って挨拶などして楽しい。
サプライズで回っているので、ほとんどの人が驚く。「今日はどうしたの?」と。笑
「〇〇課辞めてきたー♪」というと大抵えー?と仰け反るのでおもしろい。笑
そして女性の場合、その後ハグをするのだ。笑
机周りが整って、画面が4面となった。
デイトレーダー?笑 まぁヘルプデスクだし、ありかな?
今日は一般教室のリプレイス後のシステムのチェックを手伝ってきた。やっぱり楽しい。3年分の記憶を取り戻すには、実戦あるのみだね!
‥‥‥個人的トピック2
ピアノ体験レッスンに行ってきた!
凄く素敵なレッスン室とスタインウェイとシゲルカワイの2台ピアノに圧倒され、あっという間に1時間は過ぎた。
しかし、徹底的な音作りとタッチを直されて。
今家でゆっくり一音一音確認しながら、片手ずつ練習せざるを得ない。
ベートーヴェンの変奏曲はそのまま継続で。
新たにバッハシンフォニアを一曲追加。
好きな曲でと言われたので、8番に。
しかし、先生の指示通りに練習していると、2ページしかないこの曲も、通して弾けない。
4小節くらいが手一杯だ。それくらい神経使って一音一音を確認しながら、しかも両手で合わせないといけなく、頭が大混乱なのだ。笑
次のレッスンは、来月の24日。間に合うか?笑
Posted by ブクログ
タイトルが気になった。
類書等にも記載されていることが散見されるが、
明日は我が身とは言うけれど、自己の状況等を
確認する気持ちが強くなった。
★部屋が散らかるのは、よく見えていないから
★自分は優れていると思う方が長生き
★50代でも半分の人が白内障になる
【老いた親の姿は「将来の自分」】との表現が印象的。
Posted by ブクログ
年齢を重ねていくことについて、よく言われていることに加えて、ちょっと気付かなかった視点からのひとことがあり、なるほどと思いました。加えて、著者の眼科医としての知見からくる助言もあり、興味深い1冊です。
Posted by ブクログ
老化について考えさせられる。視覚、聴覚、嗅覚、味覚の衰えが認知機能にも影響する。それぞれ人生を愉しむのに必要な機能。気づきにくい老化現象を意識し、受け入れつつも、少しは抗ってみようと思う。病は気から。自分はまだまだできると思うことが大切なんだろう。
Posted by ブクログ
なるほどな と思う部分多数。老いるとは?避けることのできない現実で、本人にとっては 当たり前のことで どうってことはないんだなということが わかったような気になった。読んだあとでも、実際の親(母88歳)の家が汚いのは 老いたからではなく 性格なんだ!と言い聞かせてる自分。親の姿は将来の自分の姿〜そうならないように 気をつけなくちゃ としみじみ感じた。