【感想・ネタバレ】世界マヌケ反乱の手引書 増補版 ――ふざけた場所の作り方のレビュー

あらすじ

金持ち優先社会で働きまくるのはもう飽きた! 面白い店や場所でとんでもない人々と繋がり、楽勝で生きよう! 第1章は基本の仲間の作り方。第2章は儲からない店の開き方。第3章では国内&海外のオルタナティブスペースのやり方を紹介。第4章では独自のパスポートや通貨を作り国境を超えて祭りを行う。文庫版は25頁分増補、スペースリストも増強! 解説 柄谷行人、ブレイディみかこ

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

読みやすいし、面白かったですよ。
あまりメディアでは紹介されないタイプの人間の生活が知れます。紹介されてた本屋に行ってみました。
外国人との交流も色々書かれているのでゼノフォビアが流行している現代日本で読むのに良い本だと思います。

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2025年10月02日

Posted by ブクログ

こんなすごい人が世界中にいるなんて、「すごい」としか言いようがない。こんな…、マヌケとしか言いようがないのに、すごいと思ってしまうのは…なぜなんだ。読んだら、人生変わるレベルかも。

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2024年11月01日

Posted by ブクログ

バカのためのアホバカ行動推薦書
 あらかじめ言っておけば、かういふフザケた文体でVOWみたいなノリのアホなメチャメチャをする内容は好物である。

 このひとは大晦日に山手線でちゃぶ台ひっぱりだして、ゲリラ宴会を敢行し、乗りこんでくるひとびとに酒をふるまったりするので、まったくアホで笑ってしまった。アレだ。椎名誠系列のアホかもしれない。新種の昭和軽薄体かもしれない。

 そんな低価格で楽しめる趣味を追求する内容の本で、文体もテンションが高く、ニッポンに愚痴を言いながら、エクスクラメーションマーク!!!ばかりの文章で進んでいく。その効果も相まって笑へる。海外のライヴ経営の話や、西欧の家を勝手に乗っ取るヒトビトの話も出てくる。
 ヤヴァイおもしろい場所を知りたいなら必見である。

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2024年10月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んでいると、たとえば、「だめ連」よりははるかに筋が通った思想がなく、土地、場所を低費用で不法占拠しながらバカ騒ぎをし、最終的に既成事実として占拠に関して土地の権利者に認めさせる事例を称賛しているだけに見える。「バカセンターと呼ぶにはあまりに筋が通っていてしっかりやっているように感じるけど、ここはあえてバカセンターと呼びたい」(180頁)。筋が通っていてなぜ悪いのか。
しかし、終盤では国境を越えた連帯――これはだめ連にはない――の必要を説きながら、「奴隷の処世術」(256頁)、「金もうけ最優先社会」(265頁)、「金持ち中心社会の奴隷のようなスタイル」(282頁)への抵抗として「小さい謎のスペースをいくつも作っていく」(189頁)ことを狙っていったことが鮮明になっていく。
著者の理論を知りたいかたは180頁以降から読めばよいだろう。
解説は柄谷行人、ブレイディみかこ。解説には役に立たないものが多いが、これらは有益。

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2024年10月06日

Posted by ブクログ

 解説を柄谷行人とブレイディみかこが書いている時点で、ああそういう本なんだろうな、と察しがつく。読んでみたら、予想通りそういう本だった。書名は『世界マヌケ反乱の手引書』だが、サブタイトルの『ふざけた場所の作り方』の方が本書の内容をイメージしやすい。世の中の制約から外れた場所を作っちゃえ! ということが繰り返し書かれている。こんな場所もあるよ、日本国内だけじゃなくて海外にもあるよ、という感じ。ただ、要するに、人と人とのつながりが大事、それさえあればなんとかなる、というのが著者の主張なので、それだったら自分で場所こしらえなくても「ただ、街をウロウロして飲み歩くだけ」(pp42-43)でよくない? って思ってしまう。責任とか借金とか背負いたくないし。

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2024年10月09日

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