あらすじ
「競輪選手になれない」渡邉教官から告げられた一成は、“一生懸命”に練習に練習を重ねた…。そしてついに養成所の候補生同士で競い合う「競走訓練」が始まる!“家族のために”走る一成は、父として“家族のために”走る歌丸や、ゴールデンキャップの夜叉坊と鎬を削る!! 練習には思えない、各々の想いをかけた多彩なキャラのアツくてドラマチックなレースが繰り広げられる!!
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家族を背負い未来へ漕ぎ出す、青春競輪譚。
4人兄妹の長男・桐生一成は、亡き父に代わり家族を支えるため、高校に通いながら新聞配達のアルバイトに励んでいた。
ところが、ある日母親も交通事故で下半身不随に。
家族の大黒柱になる覚悟を決めた一成は、新聞配達所の店長に社員として雇ってほしいと頼み込む。
しかしそこで提示されたのは、思いもよらない「競輪選手になる」という道だった。
新聞配達で鍛えた強靭な足と「家族を守る」という決意を武器に、一成は競輪の世界へ足を踏み出していく。
本作の見どころのひとつは、それぞれのキャラクターが背負う「覚悟」です。
主人公の一成は家族の思いを一身に背負い、競輪養成所で出会う仲間たちもまた、自らの人生を懸けて選手を目指しています。
そして、もうひとつの魅力は「競輪」という競技そのもの。
馴染みの薄い人も多いかもしれませんが、肉体がぶつかり合う迫力や、戦略的に動くチーム戦の要素など、競輪の奥深さが熱気あふれる描写で楽しめます。
『MOGAKU』は、ただのスポーツマンガにとどまらず、登場人物それぞれの人生を懸けたドラマが織り込まれた作品です。
読めばきっと、あなたもページをめくる手を止められなくなるはずです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
競輪のレース勝負が見られます!相手より先に到着してゴールまでの勝負って、こんなに熱いのかと、胸が開くような高揚感があります。
人間ドラマとして、たゆんでいても、諦めずに、進もうとし続けた人間と、降ろしてしまった荷物を足元のものとして、それを置くことに、踏み出す意味を見出した人間との対比が、熱かったですね、いつでも熱だけは取り戻せるんだぞって感じがしました。
各話の合間で、キャラクターのプロフィールとして脚質を含む紹介があるのですが、それがレースの注目ポイントにもつながっていて、ケイリンの楽しみ方を教えられた気がしました。
何かの拍子で、テレビで競輪のレースしてんなって観た時に、こんな密集するの、なんでだろう、という疑問をもっていたのですが、その謎解きも出来て良かったです。
とにかく熱い勝負を観たいって時に最適なマンガなのでオススメです!