【感想・ネタバレ】ピーチとチョコレートのレビュー

あらすじ

「美しい 醜い 誰が決めた 作者不詳の詠み人知らず
それなら 穴掘り 捨てろ 埋めろ
いまここに ルッキズムの墓たてろ!」
第64回講談社児童文学新人賞佳作入選作!

●著者紹介
福木はる
沖縄県出身。琉球大学教育学部卒。小学校教諭として勤務後、子ども支援の仕事をしながら、作品を執筆している。2023年、『ピーチとチョコレート』で第64回講談社児童文学新人賞の佳作に入選し、本作がデビュー作となる。

●主な内容
体型を気にしながらも、明るいキャラで渡り歩いてきた、萌々、中2。幼なじみの由快からは自分らしくないことを見透かされているが、彼みたいな人気者にはこの苦しさは分かるまい。ある日コンビニで出会った派手な大人から無理矢理すすめられたヒップホップクラスに顔を出してみると、クラスメイトから恐れられているフードを被った孤高の存在・莉愛がいて!? ラップに触れていく中で、萌々の心が少しずつ変わりだす――。

「すべてはイメージ すべて虚構 いまここにいる わたしだけがリアル
Big Up! Big Up! わたしはわたしのままで この人生を謳歌してみせる」

ヒップホップ×友情。明るくてやさしい風が、ここで吹いています!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

他人と自分を比較して美しくないかわいくないかっこよくないと自分を責めたり、ルッキズムに晒されて外見の指標ばかりを繕ったり、周りの顔色を伺って人と接することが子どもたちのなかで当たり前に蔓延してるのもう怖すぎるよ〜〜今を生きてる子どもたち大変すぎるお願いだから絶対に何よりも自分を大切にしてほしい

ップに乗せて普段から思ってはいても言えないことを赤裸々にかますの聴いてるこっちがスッキリしたし、ずっと自分のキャラクターを演じてたももが大城萌々ありのままでみんなの前に立ってラップしたの希望すぎて泣きました わたしはもう十分大人ですがお守りみたいに大切にしたい本です

児童文学として称賛されている、つまりそれなりに今の学生生活にルッキズムが地獄として溶け込んでいるという事実に胸が締め付けられた

0
2025年02月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ぽっちゃりした見た目を気にして、つねに自虐的に振る舞っていた中学生の萌々。幼なじみからも「お前らしくない」と言われてしまうしまつ。
おしゃれできない自分、みんなに合わせてしまう自分。友達にも親にも本音をぶつけられない。
そんな時に派手なお姉さんからヒップホップのラップ教室に誘われる。自分とは違う世界と思っていたけど、たまたま聞いたアーティストに感動しその教室の扉を開くことに•••

すごく素直な文体で読みやすくて一気読みしてしまった。
ラップって私なんかの世代には特に全く流れていないノリで(もちろん大好きな人もいるだろうけど)カラオケしててもラップ部分はうまく歌えなくて口が回らなくて飛ばしてしまうw
だからどういう物かも分かってなかった。バトル?なんでバトル?

同じクラスの、ハーフであることで周りと壁を作っていた莉愛と仲良くなる過程はキラキラしていて、胸熱だった。もっともっと見ていたいシーンだった。
2人でラップに本音を乗せることで本当の自分、ルックスにこだわらない本当の自分を見つけていく姿も良かった。

ラップバトルっていうのは、もちろん技術を競う部分もあるだろうけど、心と心で本音をぶつけ合い、おい!お前はそんなもんじゃねーだろ!と煽ることでお互いを理解していく事なんだと知った。

教室内で起こるある事件のせいで一気にストーリーがすすみ、最後は何か熱いものが胸に込み上げた。
すごく良かった。

あー、映画化してくれないだろうか。

1
2024年11月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

テーマが面白かった。文章もテンポよく、読みやすい。その分、軽くなりすぎている感じ。幼馴染との恋愛の話があったことで、軽い読み物的になってしまって、残念。

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2025年03月04日

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