あらすじ
Xフォロワー17万人超え!メンタルダウンを経験した元自衛官がキャリアチェンジを経て辿り着いた、人生から“逃げない”生き方とは?
自分の失敗の要因を回収することから始め、その要因を「考え方」、「環境」、「働き方」、「人間関係」、「回復」に分けてみました。その上で、自分の感覚だけでなく、これまで培った戦略や戦術、危機管理の知識と経験を当てはめて、人生から逃げなくてもいい戦い方を考えてみました。(「おわりに」より)
幹部自衛官→メンタルダウン→キャリアチェンジを通じて身に着けた教訓をもとにX(旧Twitter)で心を病まないためのノウハウを発信し続け、初の著書『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語るこの世を生き抜く最強の技術』(2022年/ダイヤモンド社)がヒットとなったわびさんの著作第2弾。
イラストレーター・死後くんのユルい4コマ漫画とともに、心を守りながら人生に立ち向かう教訓を紹介します。
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Posted by ブクログ
あらすじ
過酷な現場で心身を削り、一度は重度のメンタルダウンを経験した元幹部自衛官の著者が、過酷な現実を生き延びるための「ユル賢い生存戦略」を説いた一冊。真正面から気合や根性でぶつかるのではなく、戦略的に力を抜き、時には逃げ道を用意しながら自分の心と命を守り抜く実践知を提示する。文章の解説に加え、日常のリアルな葛藤や思考の転換を分かりやすく描いた4コマ漫画を交え、しなやかに戦い続ける術を伝授する。
感想
「元幹部自衛官」という経歴から、最初は強靭な精神論や厳しい自己鍛錬の書かと思いきや、語られているのは驚くほど現実的で温かい「自分の守り方」だった。一度どん底を味わった著者だからこそ、言葉の一つひとつに生々しい説得力がある。
特に印象的だったのは、要所要所に挟まれる4コマ漫画の存在だ。文章で理論として語られる以上に、漫画の中で描かれる登場人物の不器用さや空回り、そこからふっと肩の荷を下ろす瞬間がストレートに心に刺さった。真面目な人ほど「逃げてはいけない」「弱音を吐いてはならない」と自分を追い込みがちだが、漫画の情景を見ることで「自分も同じように無駄に抱え込んでいたのではないか」と客観的に気づかされる。
本書が説く「戦い方」とは、敵やプレッシャーを力づくでねじ伏せることではない。真正面からの衝突を避け、適度に受け流し、エネルギーを温存しながら長い人生を生き延びることこそが、真に賢い戦略なのだと腑に落ちた。頑張り続けることだけが正解ではなく、「ユルく構える勇気」を持つことこそが、結果として自分を折れずに前へ進ませてくれる。
日々のプレッシャーや責任に押しつぶされそうになったとき、この本と4コマ漫画のメッセージを思い出したい。完璧を目指して消耗するのではなく、自分の心と身体を最優先に守りながら、しなやかに立ち回り続けようと思わせてくれる心強い一冊だった。