【感想・ネタバレ】なぜ日本は破綻寸前なのに円高なのかのレビュー

あらすじ

日本は財政破綻寸前で、大震災も経験したのに、どうして今こんなに円が強いのか?
『1ドル50円』などと言う人もいるけど、本当にそうなるのか?
いつ円が大暴落するのか?
日本の通貨は現在、国力を反映していないのはなぜか?
これから先、円はどうなるのか?
個人はどう資産を守ればいいのか?
これらについて伝説のディーラーであった著者がわかりやすく解説。
著者は「円と国債がバブルの極限で、はじける寸前」だと主張。
現在、円は「避難通貨」だと言われているが、完璧な誤解である。
今、円を買う人は「豪雨の時に、がけ崩れを起こしそうな崖下の廃屋で雨宿りをする」ようなものだ。そのメカニズムもわかりやすく解説。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

タイトルの『なぜ日本は破綻寸前なのに円高なのか』は、「円高である理由を説明する」ための問いかけではなく、「破綻寸前の日本において、円高なのは異常である。一刻も早く解消せよ」という意味で捉えるのがよいかと。

著者は、長年にわたって「円安にすべき」と唱えているそうですが、別に「円安万歳」というわけではなく、「現在の円高は異常なので円安に振れるべきである」と言っているだけであり、今後、もし、異常な円安になったら、「円高にすべき」と唱えると思います。

日本経済の停滞をすべて円高に求めるのはどうかと思いますが、その一方で、停滞の原因を円高と考えることが可能な点については、非常に勉強になりました。

先日読んだ『デフレの正体 経済は「人口の波」で動く』と合わせて読むと、より、日本経済に対する理解が深まると思います。

0
2017年11月12日

Posted by ブクログ

日本の財政が如何に危機的状況にあるかが、よくわかった。日本の債券を国民が買っていることによって、債務不履行に陥らない構図が理解できた。

0
2014年11月10日

Posted by ブクログ

モルガン銀行等で活躍し、伝説のディーラーと呼ばれた同氏による著書である。今までの通説とは異なる視点、意見等が記述されており、読んでいて面白かった。以下、本書の気づきを記載しておく。

・円が「避難通貨」と誤解され、買われた反動は必ず来る
・現在、円と国債はバブルである
・海外へ資産を避難させよ
・円安政策は時すでに遅し
・諸悪の根源は円高
・マイナス金利策という考え方

0
2012年11月03日

Posted by ブクログ

つねづね円高の度が過ぎると思っていたので、読んですっきりした!

「通貨は国の通信簿であり、円は過大評価されている。本来はもっと円安になっているべき。為替が安定していればよいというのは間違い。」
なのです。

0
2012年06月19日

Posted by ブクログ

ミスター円安が、直近の金融状況を踏まえながら、金融に関する基本知識の解説と、日本経済にとっていかに円安の状況が必要かを説いている。
為替に興味のある人にはおススメ。

0
2012年03月31日

Posted by ブクログ

云わずと知れた、藤巻氏の本。
内容としては、日本国債や長期金利、円高円安のお話。いつもながらの論の展開、藤巻節炸裂。個人的には藤巻さんの論は好きなので、ウンウンと云う形でスラスラ読破出来る。
「最近、新聞やニュースで見聞きする、ギリシャの国債だとか、円高?円安?日本の国債?」とマクロ経済が気になりだした方にはオススメ出来ます!

0
2012年10月20日

Posted by ブクログ

巻末の為替に関する解説は、分かっていないことにいろいろ気付くことができてためになった。
今後円高が続くと日本経済が大変な状況に陥ることは想像できるし、また現在の円高が実力不相応であることは自身も十分に感じていたところではあるが、さてその問題を解消するための方策が手遅れ段階にあるという著者の説明にはただただ不安を覚えると共に、さてそれではどうなってしまうのであろうか、どうすればよいのかと…自作に期待。

0
2012年02月12日

Posted by ブクログ

なかなかタメになる著書でした…2012年刊行ですので少々古いですけれども、今現在、どちらかと言えば円安の流れになっていますので、著者の予想は当たっていると言えそうですよ…!

ヽ(・ω・)/ズコー

何より日本を「社会主義的国家」とするところが新鮮でしたねぇ…。日本は資本主義とか言いながら、景気が危なかったら政府がテコ入れをして手助けしたりするんだそうな…アメリカとかじゃ考えられないようなことが行われているんですね!

ヽ(・ω・)/ズコー

失われた20年とか言われますけれども、著者にしてみたらこれも円高が原因なんだそうな…20年間もずっと円高というのはおかしな流れだそうで、この先一気に円安になり、株価とかも大暴落するんだそうな…みたいな予想を立てられておられましたが、果たしてどうなることやら…。

まあ、為替だの金利だの聞いたことはあるけれども、詳しくは知らないワードについて色々とお勉強さしてもらった本でしたね。おしまい…。

ヽ(・ω・)/ズコー

0
2017年11月13日

Posted by ブクログ

経済の動きに関しては、固定相場制の弊害はかなり分かりやすかった。
主張の部分に関しては私の認識が足りないのだろうが、煽りすぎなのでは?と思うこともあったのと、題名の部分に答えや推論がないことなどが気になった。

筆者の社会的地位や有名度に関して、まあ言ったらどうでも良いというような話もしばしば出ては来るが、なんだか緩い感じで嫌いではなかった。

為替や先物の部分は私の知識が拙いため、メモ帳片手に読み進めたが、意味がわかるようになっていく過程が楽しかった。
ヘッジファンドについても、一般的な認識より少し突っ込んだ解説がなされており、興味があっただけに読めて良かった。

0
2013年02月07日

Posted by ブクログ

現場一戦で活躍されている藤巻さんの話は、シンプルで説得力があります。
円安になればすべてが解決されるようにいわますが、今の日本の閉塞感はいろんな原因があるので、簡単に上向くとは思えませんが。
金融市場に立っていえば、まずはシンプルに現象を捉えることが大事なんでしょうね。大変勉強になりました。

0
2012年08月02日

Posted by ブクログ

著者が以前より日本の財政破たん、国債、円、株の大暴落を説いており、私もその説をとっていた。詳細確認のために手に取る。消費税増税も決まったし、もう少し大丈夫かなとも思うが、まあ時間の問題だろう。

0
2012年07月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

藤巻さんによると日本の財政破綻などにより、円安に進むとのこと。
これは、私の知っている他の投資家たちの意見と重なる。
今、ドル、豪ドルは、買い時かもしれない。
だから、私も・・・・。

しかし、ヨーロッパの信用不安が収まらないと、もう少しは円高が続くのかなぁ。

0
2012年05月14日

Posted by ブクログ

為替を中心とした世界経済の動きと、現状の日本経済の問題点を著者の視点で解説した本。著者のポリシーに則って、円安論を軸に論じられている。
よかったのは、現在の世界経済を俯瞰できたこと。本書には書かれていないが、世界市場が整理できた事で、各々の通貨の動き、そこから国・企業が向かおうとしているベクトルがイメージできた。日本視点でグローバルを考えても井の中の蛙。

0
2012年04月21日

Posted by ブクログ

C0095 榊原英資財務官発言を利用して、一儲けした人間の話を間に受けろというのですか。玉石混交というか、まあ、読み手のリテラシーを要する本です。ヘッジできない為替リスクを過小評価していると感じました。この手の本にありがちな著者のポジション非開示ですが、興味あります。

0
2012年03月19日

Posted by ブクログ

「円」資産のみでは危険すぎる! 国力が弱いのになぜ円は強いままなのか。2012年に国債・円・株が暴落する理由や、個人が資産を守る方法、そのために重要な為替の知識などを解説する。

著者の10年前の本は「1ドル200円で日本経済の夜は明ける」。そんなに前から円安になると言い続け、でもハズレっ放し…と思いながらこの本を読んだら、「円安になる」のではなく「円安にしろ」と言い続けていたと主張する。その円安への提案のひとつは「マイナス金利」。ちょっと弱くないか。
(C)

0
2012年09月23日

Posted by ブクログ

大局的に見ればニクソンショック以降円高を突き進んでいるので、このまま1ドル40円になってもおかしくないと主張する論者も多い。でも、景気死んでるのになんで円強いのおかしくね?とも思ってた。そんなときに見つけたこの一冊。

そんなわけで今日も為替見てみたら81円を突破している。このあとどっちに転ぶにせよ、怖いのでドルを買っておいた。
分散投資は俺の資産形成の基本なのでな。

0
2012年02月27日

Posted by ブクログ

藤巻氏の考察があたりかはずれかはわからない。が、円安になると困る人達が日本の実務の中枢部にいることは予測できる。たぶんあの組織…。

0
2012年02月11日

Posted by ブクログ

最近、マーケットと関係ない世界にいることが多かったのでリハビリに読んだ本。表現はともかく、内容に筋は通っていると思う。よいリハビリです。

0
2012年01月28日

「ビジネス・経済」ランキング