【感想・ネタバレ】法然親鸞一遍のレビュー

あらすじ

“悟り”ではなく“救い”の道を――。仏教のベクトルに大転換をもたらし、多くの支持を得た日本浄土仏教は、いかにして生まれたのか。念仏を選択し、凡人が救われる道を切り拓いた法然。「その念仏は本物か」と問い続け、「悪人」のための仏道を説いた親鸞。「捨てる・任せる」を徹底し、遊行の境地に達した一遍。浄土宗・真宗・時宗の三祖を比較し、それぞれの「信心」に迫る。法然と親鸞が一遍でわかる、究極の一冊!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 比較を通じて法然・親鸞・一遍という浄土仏教の三祖を学べる本。

 タイトルの三者を比較するというだけではなく、他の仏教徒を持ち出して比較しているところも多い。たとえば、法然を痛烈に批判した明恵、親鸞が曇鸞に傾倒したこと、など。こういうのはなかなか勉強できない点なので、参考になった。

 法然はそれまでの仏教を脱構築して「二項対立による選択の論理」にとらえなおしたこと、親鸞の改読、一遍は、法然による仏教の「二項対立への組み換え」を中空化・同一化へ回帰させた、などそのほかの点でも勉強になったことが多かった。

 現社の授業で話す余裕がないのが惜しい。

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2011年11月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

法然・親鸞・一遍を比較しつつ、三者の特徴を浮かび上がらせている。
宗教論における比較の使い方などもわかったのは思わぬ効果。

三者のなかでは親鸞に重点が置かれている。
とはいえ、法然・一遍の部分が薄く放っていない。
それぞれの信仰上における解釈を著作を引用しつつ解説しているので、わかりやすい。特に、あまりスポットが当たらない一遍の主張の部分を知れることができたのがよかった。

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2012年06月30日

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