【感想・ネタバレ】「欠けた心」の磨き方のレビュー

あらすじ

■登校拒否、家庭内暴力、不良から優等生まで、子どもはみんな「欠けた心」を持っている

子どもの問題で夜も眠れないほど悩みを抱えている人は多くいます。

たとえば、ひきこもりで登校できない小中学生の子どもは、
全国で12万人以上いると言われています。

なぜ子どもは親の言うことを聞いてくれないのか?

それには2つの原因があります。
1つ目は、子どもが幼少期につくってしまった「欠けた心」が原因
2つ目は、「欠けた心」は親自身が抱えている問題であること

つまり、親自身がこの「欠けた心」と向き合わないかぎり、
子どもは変わらないということです。

著者の安藤塾塾長は、自分自身の「欠けた心」と向き合うことにより心の問題を抱えた生徒を劇的に変えてきました。

そして、どんな子どもでも「行ける学校」から「行きたい学校」へ合格させ、
三重県トップクラスの塾になっていったのです。

■両親離婚、2人の育ての親、惨めな自分……
「自殺しようと思った……」

なぜ安藤塾は三重県トップクラスの塾になったのか?

それは著者が「子どもの無限の可能性」を「絶対的に信じていた」からです。

では、なぜ子どもを信じるようになったのか?

実は著者自身が大きな「欠けた心」を持ち、自ら克服した体験に基づいているからです。

彼は幼いときに両親が離婚、母親の知り合いに引き取られ思春期までを過ごします。
そして、その生活もボランティア団体とともに過ごすものへと変わり、
いきなり大家族の中での生活になっていきます。

いつも惨めに思っていた自分……。

いつも「欠けた心」を持ち続けていた自分……。

そんな自分に向き合ってしまったとき、彼は自殺を考えます。

しかし、産みの母親とぶつかることによって母親の本当の愛に気づいたとき、
彼の目の前には素晴らしい世界が広がっていったのです……。

■あなたが克服しなければならない「欠けた心」

子どもの「欠けた心」を修復するためには、まず自分自身の「欠けた心」に気づき、
克服していくしか、子どもを変える方法はないということを著者は悟ります。

では、「欠けた心」を修復する方法とは何なのか?

著者の壮絶なまでの経験、塾での子どもたちの指導を通じて確信した、
「欠けた心」をまんまるにする方法をこの本の中で伝授していきます。

あなたも子どもも、生まれたときの心は、
欠けることのないきれいで、まんまるな玉だったのです。

著者の経験した悲しく、切ないストーリー、心の問題を抱えた生徒たちの克服ストーリーを通して、
あなたも“やさしさ”に気づくことができます。

子どもの、そしてあなた自身の無限の可能性を発見できる1冊です。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

題名から、なんとなく惹かれるものがあったので、手にしてみました。

作者は塾を営む方で、
塾の生徒を、周囲が無理と言う志望校へ、どの生徒も合格させている実績のある方です。

読んで感じた事は、
とても良かった!ただ、その一言につきます。

作者の実体験を通し、語られる文面から、心と感情が伝わってきます。

作者の悲しみが伝わり、泣きながら読みました。深く感動しました。

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2013年01月03日

Posted by ブクログ

人は幼い時、親から愛されることに自分の存在の全てが掛かっていると言える。そのためなら自分をどんな風にも変化させていく。親がどんなに立派でも完璧に間違いのない子育てなどできるはずがない、だからこそ子どもは親に「自分は愛されていないんじゃないじゃないか」「このままじゃ捨てられるんじゃないか」と本来はまんまるのはずの自分がどこか欠けてしまっているんじゃないという錯覚に陥る。そんな時子どもは「どうすれば愛されるんだろう?」とさまざまな試行錯誤をする。それは暴れてみる、拗ねてみる、泣いてみるなどいろんな手段を試して、その中で親の注意を引けたものを自分のキャラクターとして取り入れていく。
それはコブのように自分に欠けた部分に張り付いてしまう。しかしそれは錯覚なのである。なぜなら本来自分はまんまるだから、それを自分は欠けてしまっていると錯覚してそこを埋めようとしたが為に作ってしまったコブなのだ。そしてそれを自分のキャラクターとして大人になっても引きずっている。もうそんな必要はないのに自分の作ったコブに執着してしまう。何か不安になると、暴れてみたり、拗ねてみたり、泣いてみたり。そのうち自分でもなぜこんな行動をしているのか分からないほどになる。
著者はそんな人たちにまずは自分の欠けたと勘違いしてしまった部分に気づくことが大切だと言っている。その部分に気付いて、本当にそうなのか検証し、違うならそれを改めることで新しい自分が見えてくると。
そんな成長過程でだれしもがもっているトラウマやクセのようなものをまんまるな自分とコブにという例えで表現し、著者自身の体験をありありと書いていたので、さらにその例えがリアルなものとして認識でき、すぐに自分にも当てはめることができた。

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2013年10月24日

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