【感想・ネタバレ】発達障害の息子が麻布中学に合格した話。のレビュー

あらすじ

これは単なる中学受験成功譚ではありません!

元テレ東アナお父さんの、今すぐできる「可能性を伸ばす」子育てが一冊に!
発達障害のわが子を、「塾通いナシ」「入試2か月前に受験決断」「〝山川の日本史〟2000字要約」で中学受験成功、麻布中学に合格に導いた著者が、MBAで学んだ「3つの基本戦略」を基に6年間かけて実践した「学校」「日常生活」「家庭学習」「中学受験」の〝環境作り〟を初公開。具体的な勉強法や生活のルール作り、伝え方までもわかりやすく解説します。生きづらさを抱える子どもの学習&生活支援に悩むすべてのパパ&ママに!

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Posted by ブクログ

>これは単なる中学受験成功譚ではありません!

と、うたい文句にあるが、そう、その通り、
これは「発達障害児との向き合い方」の本だ。

MBAとか麻布中はある意味客寄せパンダだ。
「両利きの経営」を教育に結び付けるのはこじ付けにすぎないし、
「受験勉強は2か月だけ」というのも、
発達障害とギフテッドと両面ある中で最適な教育方法を著者が考え、
低学年の時から与えていたという下地があってのこと。

私にとって響いたのは、発達障害を抱えながら学校生活を無事に過ごすために
どれだけ心を配っていたか、ということだ。父親として。

過去のブログに発達障害の疑いのある部下に触れたが、
私は父親じゃないので、ここまでフォロー、ケアはできない。
発達障害は病気じゃなく個性だから、
その特質を周囲が受け止めて、
彼彼女が動きやすい環境をつくってあげれば、
生きづらいなんてことはないのだ。
ただ、40過ぎの男にそんな環境は作ってやれない。
そのジレンマ。

お父さん頑張ってる。愛がある。
先生に言われて発達障害に気づき、論文を読み漁り、
試行錯誤を重ねながら子供と向き合う、環境を作る。
えらい!

それが麻布中合格という思いもよらぬ結果になって。

でもお父さんは、合格は合格、高い目標を目指せたことは評価しつつ、
ケアがしっかりした学校に入った方がこの幸せと考え、子に伝える。
それぞれの学校のメリットデメリット両方を並べて。
しかし子は「自分を変えたい」と麻布を選ぶ。
お父さんは子供の意志を尊重、子は麻布でのびのび学ぶ、、、

まあ宮台真司先生も通った学校だし、何とかなるとは思うが。

発達障害。部下はあるいはもどきかもしれないが、いずれにしても、
生きづらそうなんだよなあ、、


1章 息子の凸凹を知って無知な父が大急ぎでやった9のこと
〝論文500本〟でわかった「二次障害を防ぐのは〝愛〟」
子どもへの告知は「早めに丁寧に」
学校では「勉強しなくていい」けれど「指定席は一番前に」
目指すのは「ベストではなくベター」
〝鉛筆〟〝消しゴム〟は「6年間、ずっと一択」
......and more.

2章 凸凹息子の日常生活でやった18のこと
声かけよりも「ホワイトボードで〝見える化〟」
リビング三原則は「置かない」「貼らない」「真っ白」
文房具もコップも「テープでバミる」
キッチンタイマーで「自己肯定感を上げる」
ゲームを終われないのは「親の伝える力」に問題あり
「ちゃんとしなさい!」は「NGワード」
目標は細かく&逆算して「今日」「今月」「今年」「3年後」
親自身が「リスクになっていた」という大反省
実践したMBA戦略「早修と拡充で〝両利きの学習〟」
......and more.

3章 凸凹息子の学習支援でやった11のこと
勉強は自宅で「ひたすら先取り」
テレ東時代の工夫を応用「10分スキマ学習」
字を書くストレスを回避する「方眼ノート」「パソコン」
「カラーマスノート」「総理大臣の名前」で時短学習
勉強と〝ご褒美〟の間に「偶然性を入れるガラガラ抽選」
〝勉強しなさい〟は押してはいけない「イライラスイッチ」
支援を考えるなら受けるしかない「消去法からの中学受験」
......and more.

4章 凸凹息子と麻布受験支援でやった10のこと
なぜ「麻布が志望校」になったのか
受験2か月前の「麻布受験宣言」
MBAで教わった「仮説思考」を使ってみた
「お父さんとギャンブルしないか?」息子に提案した「勝負の一手」
最後の最後は「自分で決めさせる」
......and more.

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2025年06月24日

Posted by ブクログ

子どものために生きると強い意志を持ち、試行錯誤を繰り返す姿に感銘を受けた。子どもの特性が智輝に近いものがあり、対応の難しさも近い。それを子どもを叱ることではなく、対応を工夫することで乗り越えている。
親が安全基地になることで子供はモチベーションを持ってチャレンジできる。子どもには二次障害を負わないように愛情を伝え続ける。これは見習いたい。

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2025年04月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

同じ発達障害の息子を持つ親として、どうやったら麻生中学に合格できるの知りたくて、タイトルに釣られてまんまと読んでしまった笑
ギフテッドの子供にMBAの知識をうまく嵌めて、結果を出したという話。
残念ながら私の子供はギフテッドではないので、そのあたりは参考にならないが、どのように接するかは療育で言われたことと同じだった。
内容とは関係ないが、全部1人でこなしていて、奥さんが全く出てこなかったのには違和感があった。シングルファザーなのかな。

<印象に残った点>
◾️息子の凸凹を知って無知な父が大急ぎでやった9のこと
・「できないのは障害のせい」ということを理解していれば、子供の言動に対しての見え方は変わる。
・目から入ってくる情報をできる限り減らす。子どもが勉強に向かいやすい環境にする。
・「ものを減らすこと」「作業をシンプルにすること」「無意識でもできるくらい仕組み化すること」を心がける。

◾️凸凹息子の日常生活支援でやった18のこと
・ADHDは片付けや整理整頓が苦手。リビングにはモノを極力置かない。
・時間感覚の苦手さは、1つ1つのアクションにタイマーで制限時間を作る
・「ちゃんと」「しっかり」「早く」は具体的ではない。数字を使って明確な指示や伝え方をする
・イライラすると、「こだわり行動がより強くなる」「論理が飛躍する」「屁理屈が多くなる」。言い争いはホワイトボードを活用して問題を見える化
・発達障害は「将来のメリット」より「目先のメリット」を優先してしまう傾向が強い。いきなり遠くのゴールを設定せず、途中に細かい「チェックポイント」を設置する。チェックポイントを「できないことをできるようにする」にすると失敗する。
・「必ず子供と相談し子供に決めさせ、自己決定感が得られること」「子供ができそうな範囲で目標設定する」がポイント。

◾️凸凹息子の学習支援でやった11のこと
・親が付きっきりで先取り学習。
・予定は全部10分刻み。ADHDは注意の持続機能が弱いため。アラームで管理。10分あればいつでもどこでも勉強できるという習慣を身に付けさせる。
・3年生の時には学校の先取り学習も全科目で6年生まで終えていた
・注意ではなく、相談・お願い・協力にする。論理的にメリットとデメリットを説明する。

◾️凸凹息子と麻布受験支援でやった10のこと
・発達障害者にはそれぞれ世界観があり、対話でお互いを知ることが重要。
・差別化集中戦略。「攻めるフィールドを限定する」「戦力を自分の強みのある部分に集中させる」

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2025年09月04日

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